2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J11652
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
千足 昇平 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | Single-walled Carbon Nanotubes / Raman Scattering Measurement / Temperature Dependence / Atomic Force Microscope / Catalytic CVD / In-situ Measurement |
Research Abstract |
AFM(原子間力顕微鏡)サンプル台上でサンプル温度(300〜1000K)及び環境雰囲気(ガス種類やその圧力,流速など)の制御が可能である環境制御型AFM-ラマン散乱スペクトル同時測定装置を設計・開発した.この装置を利用し,単層カーボンナノチューブ(single-walled carbon nanotube, SWNT)のラマン散乱スペクトルの温度依存性を明らかにした.SWNTsサンプルのラマン散乱スペクトルに特徴的に現れてくるG-band, D-band及びRBMピークについて,真空中においてSWNTs温度を変化させながらそのスペクトルを測定したところ一般的なラマン散乱スペクトルの温度依存性(ラマンシフト(ピーク位置),ピークの幅及び散乱強度)が見られたが,温度上昇によりその強度が増加する特異な温度依存性をもつRBMピークが存在することが分かった. また,アルコール触媒CVD法(ACCVD法)におけるSWNTsの成長の様子をAFM測定及びその場ラマン測定により分析することに成功した.CVDを開始してからSWNTsが成長を始める前に待機時間が存在することや,使用する触媒金属によってその成長の様子(触媒寿命)が異なることが分かった.待機時間及び触媒寿命はCVD温度には依存せず,特に待機時間はエタノール圧に強く依存し,一定量のエタノールと反応後した後に触媒はSWNTsを生成し始めることが明らかとなった.
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Research Products
(3 results)