2004 Fiscal Year Annual Research Report
行動科学における実験・調査データ記述の電子化と自動処理
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03J50031
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
斎藤 大輔 北海道大学, 大学院・文学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | メタデータ / XML / インターネット / データアーカイブ / 標準化 |
Research Abstract |
社会科学分野の諸研究において、データ及びその周辺情報(メタデータ)の記述は重要な意味を持つ。本研究では、データとメタデータの関連性を保持しつつ処理するための"標準的な手法"の確立に寄与するためのコンピュータ・ソフトウェアを開発した。具体的には"標準電子コードブック"を企図して開発が進められるData Documentation Initiative(DDI)プロジェクトのサーベイデータ記述フォーマットの検討及び補足。加えて、その普及の一助となるアプリケーションの開発である。15年度においては、電子コードブック用入力支援システムの作成過程において必要となる、スキーマ型文書定義のセットを作成した。このスキーマ型文書定義を使用することにより、従来的にはソフトウェア自体への埋め込み式に定義されていた処理が、ソフトウェア外部のデータファイル形式で定義され、より汎用性の高い運用及び柔軟な設計が可能となった。 16年度においては、このスキーマ型文書定義を利用した、電子コードブックの作成プログラムを段階的に作成した。他の研究者が提案する記述スキーマとの連携も視野に入れ、XML名前空間を使用した文書定義の拡張を行なった。具体的には、複数のスキーマ型定義を併用することによるSASやSPSSといった統計パッケージ形式のデータファイルの抽出、および、利用者の環境に依存しない形態の入力支援システムの実装を試みた。これらのシステムはJava Server Pagesの技術を使用して作成中であり、ウェブベースのユーザーインターフェースによる電子コードブックの取り扱いを企図するものである。
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