2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J50251
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
瀬尾 美紀子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 特別研究員
|
Keywords | 援助要請 / 質問生成 / 学習方略 / 教育方法 / 数学 / 中学生 / 高校生 |
Research Abstract |
本年度は,以下のとおり研究を計画・実施した。 1.数学の問題解決における質問生成と援助要請の促進-つまずき明確化方略の教授効果- 2.明示的方略教授が数学の問題解決に及ぼす効果 3.援助要請スタイルの測定質問紙,および従来の問題点を改善した学習観測定質問紙の作成 4.研究協力校(中学校,高等学校)における質問紙調査の実施 5.多母集団同時分析による中学生と高校生の比較 1.の研究成果について,原著論文としてまとめ,日本教育心理学会の学会誌「教育心理学研究」に投稿し修正採択の通知を受け取っている。2.については,2004年6〜11月にかけて,大学生や高校生を対象とした小規模な予備調査を行い,援助要請スタイル質問紙の項目作成と学習観質問紙の改善を行った。なお,学習観質問紙は21世紀COEプログラム東京大学大学院教育学研究科 基礎学力研究開発センターのプロジェクトの1つとして開発中の算数・数学学力診断テスト"COMPASS"の一部である。3.については,2.で作成した質問紙を使用して,2004年12月に首都圏と九州地方の2つの中学校と2つの高等学校において,質問紙調査を実施した。調査で得られたデータについて,4.として多母集団同時分析を行い中学生と高校生の比較を行った。現在,2.〜4.を「援助要請スタイルと学習観との関連」に関する論文として投稿準備中である。また,2005年9月に開かれる日本教育心理学会第47回総会で研究成果を発表する予定である。
|