2004 Fiscal Year Annual Research Report
複合算術演算のハードウェアアルゴリズム及び回路実現に関する研究
Project/Area Number |
03J50471
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
熊澤 文雄 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 算術演算回路 / ハードウェアアルゴリズム / コンピュータグラフィックス / ユークリッドノルム / VLSI / 減算シフト型アルゴリズム / アルゴリズム合成 |
Research Abstract |
音声信号処理、画像信号処理においては、処理のさらなる高速化が求められており、これを実現するためには、高性能の算術演算回路の開発が不可欠である。高い算術演算性能を実現するためには、加算や乗算、除算、比較などの基本演算の高速化とともに、計算に頻繁に現れ、現在いくつかの基本演算の組み合わせで実現されている複合算術演算のための専用回路を開発することが重要であると考えられる。このためには、算術演算のための優れたハードウェアアルゴリズムを開発することが必要である。本年度では、以下の研究成果を得た。 1 コンピュータグラフィックスにおいて頻繁に出現するベクトルの正規化の過程で用いられる、三次元ベクトルのユークリッドノルムの逆数計算のためのハードウェアアルゴリズムを開発し、これに基づく回路を設計し評価を行った。開発したアルゴリズムは、ユークリッドノルム計算と逆数計算をオーバーラップさせて行うものである。このアルゴリズムに基づく回路は初期値の変更により、コンピュータグラフィックスで重要な演算である除算、開平、平方根の逆数計算も行える。 2 算術演算の専用回路のための減算シフト型ハードウェアアルゴリズムの自動合成について考察した。計算したい演算が算術式として与えられたとき、加減算、シフト、一桁の乗算の繰り返しで計算が行えるような漸化式を生成する。漸化式、基数、桁集合などが与えられたとき、桁選択関数を生成する。本研究の考察に基づき、ハードウェアアルゴリズムの自動合成システムの開発を開始した。
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Research Products
(1 results)