2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J50871
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
大矢根 育子 大阪府立大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 超音波 / 有機廃棄物 / 微生物活性 |
Research Abstract |
本研究は、有機廃棄物の循環利用(資源化・再利用)を目的として、超音波反応場における有機物質の抽出・低分子化また酵素による加水分解促進のための微生物活性などの物質循環システムの開発を行っている。超音波化学(ソノケミストリー)が比較的新しい分野であり、その反応場について解明することが最適化には非常に重要であると思われる。したがって超音波の物理的および化学的作用がどの程度反応に寄与するかも明らかにすることが必須である。そこで、微生物に対する作用を解析、また放射線と比較するなどして、これまで物理的作用と化学的作用の周波数特性などについて明らかにした。一般的に化学的作用と物理的作用を区別するためにラジカル捕捉剤を用いることが多いが、それに加えて細胞膜の透過性の変化などを測定、解析した。この結果を用いて微生物がどの程度の作用を受けるか予測でき、活性化または不活性化を上手くコントロールできるシステムを検討中である。微生物の活性化については新たに核酸量の変化などを測定するなどして数%の増殖活性を得られているが、まだ十分ではなく発表には至っていないため、本年度さらに進める予定である。
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