2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J52171
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
長瀬 明日香 千葉大学, 大学院・看護学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 看護 / 看護効果 / 効果測定 / 身体志向性 / ツール開発 |
Research Abstract |
平成17年度は、身体志向性に関する日本型看護効果測定ツールの開発のために以下の事を行った。 身体志向性を測定するためのツールの項目の抽出を先行研究の結果、文献検討の結果を基に行った。対象者の身体志向性を測定することを可能にするために、ツールは対象者が読み回答する質問紙形式とした。質問紙の項目は52項目になり、看護学研究の専門家と、医学・看護学の知識を持たない一般の成人6名から質問紙について意見を聞き質問項目の表現について修正した。 研究への参加について同意を得られた対象者(患者)に対し、セルフケアの発展を目指した看護援助を行った。対象となったのは、外来のみの診療所に通院する糖尿病、高血圧、高脂血症などの慢性疾患を有する患者6名で、外来受診時(月に1〜3回程度)に看護援助をおこなった。看護援助過程の中で、研究者は対象者の身体志向性はどのようであるか把握しようと試みながら援助を行った。一方で、対象者に質問項目を答えてもらうことで対象者の身体志向性を把握する試みを行った。看護援助場面から得られるプロセスレコード、逐語録、対象者が答えた質問項目の回答内容を分析した結果、質問紙は対象者のみが回答するものに加え、患者(対象者)のあり様をもとに、看護者が客観的に患者の身体志向性について評価するような項目が必要であった。このため当初作成した質問項目に加え、看護者が、患者のあり様から患者の身体志向性を評価する項目を設定し、ツールを完成させた。
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