2004 Fiscal Year Annual Research Report
インドネシア家族福祉運動におけるイブイズムと近代的〈女性〉主体の形成
Project/Area Number |
03J52411
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Research Institution | Ochanomizu University |
Research Fellow |
平野 恵子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 特別研究員DC1
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Keywords | 開発 / ジェンダー / 国民国家 / 主体 / ローカル / インドネシア / 近代 / ボランティア |
Research Abstract |
前年度に引き続き、本年度はPKKについて現地調査をおこなった。項目は下記に挙げた事項である。また、現地調査より得られた知見について成果報告をおこなっている(論文報告裏面参照)。 1)コミュニティから見たPKK 上記検討課題を達成するにあたり、PKKの地域女性ボランティアスタッフ37人にヒアリング調査をおこなった。PKK組織の末端で「ボランティア」として働く彼女たちは、イブという言説にのっとった形でPKKに動員されながらも、その過程で新たな資源を獲得し、生活世界を拡げている様子が明らかとなった。 2)言説上のイブイズム PKKにおいてイブイズムがいかに作用しているか分析するにあたり、1990年代以降、国立の小学校、中学校で使用された教科書の言説分析をおこなっている。具体的には、PKKがいかに表象されているかその科目、図柄、文言等を拾い集めることで、教育上のイブがいかに形成されているかを分析するものである。 3)学会等報告 (1)WCAAS2004(Western Conference of the Association for Asian Studies 2004)、於ワシントン大学(シアトル)、Contending Social Movements : Theories in the Asian Context,"Women's movement in Suharto's Indonesia",2004年9月30日 (2)お茶の水女子大学COEジェンダー、於お茶の水女子大学、ポスターセッション部会、「地域ボランティアスタッフから見たインドネシア家族福祉運動」、2004年12月9日 (3)お茶の水女子大学COEジェンダー、於お茶の水女子大学、若手支援のためのワークショップ、「開発とボランティア:インドネシア家族福祉『運動』を事例として」、2005年1月29日
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Research Products
(3 results)