2003 Fiscal Year Annual Research Report
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03J52501
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
菊池 智子 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 評価 / エージェント・ベース・シミュレーション / 性格心理学 / コミュニケーション / モデリング |
Research Abstract |
本研究の目的は、環境要因などの種々の条件を加味したエージェント・シミュレーション技法の開発に加え、拠点プログラム参加者に対するアンケート調査などにより、モデルの改良を実施し、「知識創造の場」を評価することである。 本研究は、広い分野にまたがる「創造」についてではなく、知識に関する創造の場をデザインし、評価することを目的としている。そためには創造的研究がどのようなものであるのかを大局的に把握する必用がある。そのため、創造性や創造活動を重視した、図書、文献、実際の研究室、一部企業などを対象に創造活動に関わりのある活動環境を調査した。今後もこの調査を継続し、創造活動の研究分野の大局的な取り組みに関する知見を得る。 研究における場の対象調査として大学で創造活動を行う場所は研究室である。そのため知識創造の場の要件を抽出すべく他研究科における研究室でゼミを開き研究室の環境提案に関するアドバイスを得た。今回は材料系の学生を対象にアンケート調査を行ったが、彼らは、あまり研究環境の支援の必用性を感じてはいないことがわかつた。これとは対照的に、教授、助教授、助手は研究環境に対するマネジメントに強い関心があるということがわかった。特にナレッジマネジメントに関する興味が強く、短時間の研究で、より質の濃い成果をめざすという教授の研究意識によるものだと考えられる。今後、この点を教授や学生の創造性の評価を方向付ける一つの焦点とする。 モデルの評価を得るため、2003年12月1日にKnowledge and Systems Sciences 2003にて、「Dynamics of Individual Performance by Inner-group Interaction」という発表題目で口頭発表を行い評価とアドバイスを得ることができた。続いて、2004年3月13,14日に行われた14回ソフトサイエンスワークショップでは「コミュニケーションモデルの提案と検討」について口頭発表を行った。さらに、あいまい・感性・知性合同ワークショップ(第13回日本感性工学会あいまいと感性研究部会ワークショップ)では「性格を考慮したコミュニケーションモデルの堤案と分析」として、同年3月26日に口頭発表を行いモデルの評価を得た。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Tomoko Kikuchi, Yoshiteru Nakamori: "Dynamics of Individual Performance by Inner-group Interaction"Knowledge and Systems Sciences,2003年11月29日-12月1日,広州,中国. 295-300 (2003)
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[Publications] 菊地 智子, 中森 義輝: "コミュニケーションモデルの提案と検討"14回ソフトサイエンスワークショップ,2004年3月13-14日,北九州. 152-155 (2004)
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[Publications] 菊地 智子, 中森 義輝: "性格を考慮したコミュニケーションモデルの提案と分析"あいまい・感性・知性 合同ワークショップ(第13回日本感性工学会あいまいと感性研究部会ワークショップ),2004年3月26-27日,東京. 69-72 (2004)