2004 Fiscal Year Annual Research Report
プロテオミクスアプローチによる糖鎖ノックアウトマウスの機能解析
Project/Area Number |
03J52721
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
李 承ほ 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | FUT8 / α1,6-フコース / 転移酵素 |
Research Abstract |
糖転移酵素の一種であるα1,6-フコース転移酵素(FUT8)は、N-グリコシド型糖タンパク質糖鎖の根元にフコースを付加する酵素である。この転移酵素によってフコシル化された糖鎖は、正常組織の多くのタンパク質で見られるが、その詳細な機序は不明である。申請者が在籍する研究室では、フコシル化の生理機能を明らかにするために、FUT8ノックアウトマウスを作製した。FUT8欠損マウスは、成長遅滞をおこし生後早期に死亡する。病理学的には肺上皮と小腸上皮に異常がみられた。本研究は、この病変の分子基盤を明らかにするために、正常マウスとFUT8欠損マウスの差異をプロテオミクス法で解析し、責任分子を明らかにすることを目的とする。 FUT8欠損マウスに見られた病理学的異常の責任分子として一つの受容体に着目してその受容体はフコース化されるタンパク質だというのも確認した。更に、FUT8欠損マウスにその受容体の組織的に異常を見つかれた。この受容体の異常による血中タンパク質の変化がFUT8欠損マウスで確認された。これからの研究はその受容体の個体やα1,6-フコース転移酵素がない細胞を用いてIn Vitroでも同様な結果が得られるかについてする。この受容体の異常とFUT8欠損マウスに見られた成長遅滞をおこし生後早期に死亡することと肺上皮と小腸上皮に異常などとはの関係性があるか調べる。
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Research Products
(1 results)