2003 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイム画像解析を中心とした核内受容体の転写制御機構の解析
Project/Area Number |
03J52901
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
呉 茵 九州大学, 大学院・医学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 核内受容体 / 転写制御 / GFP / 生活習慣病 / 転写共役因子 / ストロイドホルモン |
Research Abstract |
1.転写共役因子とGFP(YFP,CFP)の融合タンパク質の作製および解析 核内受容体と転写共役因子の細胞内動態を詳細に解析するために、蛍光タンパク質であるGFPあるいはその誘導体YFP, CFPとの融合タンパク質を作製した。ルシフェラーゼアッセイにてアンドロゲン受容体(AR)の転写活性化を促進する転写コアクチベーター3種類に関して、核内での局在を調べたところ、TIF2,GCN5はリガンド処理後にARとの共局在を認めたが、TRAP220はリガンド処理前後ともdiffuseに核内に存在していた。同じ核内受容体を介する転写活性化を促進する共役因子でも、核内での局在が異なることか明らかになった。 2.骨芽細胞分化に必須である転写因子Runx2とステロイドホルモン受容体の相互作用 ルシフェラーゼアッセイにより、骨芽細胞分化に必須である転写因子Runx2がステロイトホルモン受容体(AR,ER,GR)の転写活性化を抑制することが明らかになった。またRunx2は核内で、グルココルチコイド処理後、GR,TIF2と共局在することか明らかになった。二つの転写因子、Runx2とステロイドホルモン受容体は、機能的に密接に関与していることが示唆される。 3.Protein kinaseA(PKA)によるAd4BP/SF1の転写活性化機構 生殖腺形成に必須であるAd4BP/SF-1は、PKAの調節を受けることが知られていたが、その機構は明らかではなかった。今回、GFPの融合タンパク質を用いた解析から、PKAは転写コアクチベーターであるGCN5およびTRRAPを、Ad4BP/SF1の形成するfociへリクルートされることを促進して、負の制御因子であるDAX-1との結合を解離させることによって、Ad4BP/SF-1の転写活性化を制御していることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] WuQiang, Fan: "Protein Kinase A Potentiates Adrenal 4 Binding Protein/Steroidogenic Factor 1 Transactivation by Reintegrating the Subcellular Dynamic Interactions of the Nuclear Receptor with Its Cofactors, General Control Nonderepressed-5/Transformation/ Transcription Domain-Associated Protein, and Suppressor, Dosage-Sensitive Sex Reversal-1: a Laser Confocal Imaging Study in Living KGN Cells"Molecular Endocrinology. 18・1. 127-141 (2004)