2003 Fiscal Year Annual Research Report
放射冷暖房使用時における高齢者の生理心理反応に関する研究
Project/Area Number |
03J52941
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Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
竹下 純子 九州大学, 大学院・芸術工学研究院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 高齢者 / 床暖房 |
Research Abstract |
研究方法 1.実験施設 実験は九州大学大学院芸術工学研究院内の環境適応実験施設の実験室No.3およびNo.4にて行った。実験室は室温、湿度を自由に設定可能で隣接している。No.4を前室、No.3を本室として使用した。 2.被験者 被験者は福岡市近郊に住む健康な65〜78歳の高齢者7名、23〜27歳の若年者8名とした。高齢者に関しては実験前に健康診断を実施し、心疾患や高血圧などの健康上問題がない人を選定し、実験の目的方法の説明を詳細に行った上で、実験への協力に対する承諾を得た。また、高齢者と若年者は身体的特徴、特に皮下脂肪に大きな違いがないよう考慮し被験者の選定を行った。 3.実験期間 実験は2003年11月中旬から2004年1月上旬に実施した。 4.温熱環境条件 (1)環境条件 前室は室温25℃、湿度40%に設定した。本室は実際の冬季の居住空間を想定して、室温21℃(10cm)〜25℃(110cm)、床温15℃、壁表面温度15℃、湿度40%に設定した。 (2)測定項目 皮膚温、直腸温、心電図、血流量、血圧、主観申告(温冷感、快適感、温熱的環境許容度、温熱的希望度) 5.実験手順 実験は被験者の朝食または昼食摂取から120分以上経過した時点で開始した。実験前に指定の短パンに着替え、直腸温センサーを挿肛した。排尿後体重測定を行い、心電図用電極、サーミスタセンサーを貼布した。その上から指定の半そでTシャツ、上下スウェットを着用させた。着用後前室に30分以上椅座位にて滞在し、本室に移動後、90分安静滞在した。実験終了後体重測定を行い、排尿後もう一度体重測定を行った。測定は前室から開始し、血流量は本室入室から測定を開始した。血圧、主観申告は前室本室共に10分毎に行い、呼吸統制は前室入室20分後、本室は30分毎に行った。前室および本室の温度はあらかじめそれぞれの温度の条件に設定しておいた。 6.実験結果 解析中である。
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