2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03J53191
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
石原 信人 早稲田大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 画像回復 / デコンボリューション / ブラインド回復 / シフトバリアント劣化像 |
Research Abstract |
劣化画像から物体を推測する手法として、連続分割法を用いコンボリューションで表すことのできない一般的な結像系における劣化関数PSFの推定を行った。現在までの手法としては、劣化関数が位置によらず一定の関数であるという仮定の元に行われていた研究であるが、本研究ではより厳密な系としてμメートル単位のものの画像、及び撮像面から被写体への距離が異なっている物体を同時に撮影したときの画像を用いて劣化関数の推定を行った。撮像面から被写体への距離が異なっている時、劣化関数は位置によって変化するため元来の手法では回復が行えない。劣化画像の分割し、元来用いられていたブラインドデコンボリューション手法を順々に行うことにより位置によって変化する劣化関数の推定にシミュレーション及び実験を通して成功した。 まず行ったのはサポート領域の小さい物体に対しシミュレーションを行った。シミュレーション結果により小さい物体ではあるが位置によって変化する劣化関数の推定及び物体の回復に成功した。結果は2004 ICO International Conference on Optics & Photonics Frontierにおいて発表した。 2004年度日本光学会年次講演においては被写体までの距離が異なる物体を同時に撮影した劣化画像を、サポート領域を小さくしつっブラインドデコンボリューション手法を用いる連続分割法を用いることにより上記のシミュレーション結果を実験に用いた物体の回復に成功したことを発表した。シフトバリアントなPSFによる劣化画像の回復は現在盛んに行われており、本発表の研究成果は応用する分野が広い。同時に自己組織化の研究としてニューラルネットワークによるデコンボリューション手法の発表を行った。
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Research Products
(4 results)