2003 Fiscal Year Annual Research Report
単塩基多型(SNPs)を用いた本態性高血圧の感受性遺伝子の解析
Project/Area Number |
03J61558
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
山本 浩一 大阪大学, 医学系研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ミレニアムプロジェクト / 高血圧部会 / 遺伝子解析 / 遺伝子多型 / ノックアウトマウス |
Research Abstract |
ミレニアムプロジェクト高血圧部会の推進する二次スクリーニング用の検体収集を行いながら大迫研究、端野壮瞥研究、尼崎研究の検体を用いて候補遺伝子と高血圧との関連について感受性遺伝子解析を行った。本年度は、各研究での解析結果を踏まえ、4つの代表的な食塩感受性遺伝子多型が日本人において全て高率に認められることや、端野壮瞥研究において高ホモシスチン血症のリスクとなるMTHFR遺伝子多型が女性高血圧のリスクとなり、喫煙がさらに増悪因子となること、大迫研究における24時間ABPMや家庭血圧とレニン-アンジオテンシン系遺伝子多型の細かい相関について検討した。同時に進めている尼崎研究では、本年度中に一般集団5700名以上、extreme case-controlを計550名以上の収集に成功し、現在鋭意DNA抽出作業を進めている。また、過去にin vivoで高血圧との関連が報告されているG蛋白共役受容体の遺伝子多型の解析も進めている。またAngiotensin conyerting enzyme(ACE)のhomologueであるACE2が心筋に特異的に発現しているとの報告をふまえACE2の遺伝子多型と心肥大の関連について検討している。さらにACE2ノックアウトマウスを用いて大動脈結紮法を用いた心肥大モデルを作成し同遺伝子の心肥大や心不全における機能の解析を行っており、興味深い知見が集約されつつある。
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