1993 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカ諸社会における女性の比較研究-性差の伝統的構造と現代的対応-
Project/Area Number |
04041116
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Research Institution | National Museum of Ethnology |
Principal Investigator |
和田 正平 国立民族学博物館, 第三研究部, 部長教授 (50110086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
A.B. イタンダーラ ダニエスサラーム大学, 歴史学部, 教授
阿久津 昌三 信州大学, 教育学部, 助教授 (30201883)
吉田 憲司 国立民族学博物館, 第四研究部, 助教授 (10192808)
栗田 和明 立教大学, 文学部, 助教授 (10257157)
江口 一久 国立民族学博物館, 第三研究部, 助教授 (90045261)
小馬 徹 神奈川大学, 外国語学部, 教授 (40145347)
小川 了 京都精華大学, 人文学部, 教授 (60124228)
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Keywords | 男性と女性 / 性差 / 地位と役割 / 王母 / 結社 / 政治参加 |
Research Abstract |
1.タンザニア北部では、和田正平がイラク人の女性のみで挙行される儀礼の調査を行なった。 タンザニア南部では、栗田和明がニャキュウサ人の女性の訪問関係を調査し、近隣での相互扶助活動から国外への移住までつながる一連の空間利用を、性差の観点からの記述すべく試みた。栗田が当初予定していたマラウィでの調査は、1994年中の選挙前で、役所にも混乱がみられるため、今回は定住しての調査は見送った。 タンザニア東部ではイタンダーラが、中心都市のダルエスサラーム周辺の村に住むザラモ女性の都市進出について、いくつかの村を比較しながら研究を進めた。 2.ザンビアでは、吉田憲司が、近年急速に進展したキリスト教受容における女性の役割に注目して調査を行なった。 3.小川了はセネガル、およびカボ・ベルデで、非公共部門での経済活動に従事する女性を調査した。この部門で働く女性は最底辺での労働をするものが多いが、彼女らは、同業者あるいは地域住民同士で頼母子講を形成して、都市での相互扶助、および新しい形の連帯組織を形成しつつある。 4.小馬徹はケニア西部のキプシギス社会での女性の研究に従事し、女性のグループによる生活改善、子息の教育への相互扶助の実態を示した。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 和田正平: "レヴィレート(婚)からの解放-寡婦の束縛と自由と独立" アフリカ女性の民族誌(仮題)明石書店 所収. (1994)
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[Publications] 小川了: "都市女性の連帯意識-セネガルの場合" アフリカ女性の民族誌(仮題)明石書店 所収. (1994)
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[Publications] 端信行: "サラリーマン女房論-カメルーン高地の焼畑農耕民の女たち" アフリカ女性の民族誌(仮題)明石書店 所収. (1994)
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[Publications] 阿久津晶三: "月経と豊饒-アサンテにおける性と文化表象" アフリカ女性の民族誌(仮題)明石書店 所収. (1994)
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[Publications] 小馬徹: "父系の逆説と,「女の知恵」としての私的領域-キプシギスの「家財産制」と近代化" アフリカ女性の民族誌(仮題)明石書店 所収. (1994)
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[Publications] 吉田憲司: "ある邪術をめぐる事件史-ザンビア・チェワ社会の事例から(仮題)" 暴力の人類学(仮題)京都大学学術出版会 所収. (1994)
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[Publications] Kazuaki Kurita(栗田和明): "An Ecological Study on Land Usage of the Nyakyusa People in Southern Tanzania" African Study Monographs. (1994)
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[Publications] 和田正平(編著): "アフリカ女性の民族誌(仮題)" 明石書店, 560 (1994)
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[Publications] P.K.Eguchi(江口一久): "Fulfulde Tales of Northern Togo" Shokado, 455 (1994)
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[Publications] 吉田憲司(編著): "仮面は生きている" 岩波書店, 300 (1994)