1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04044130
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
太田 房雄 徳島大学, 医学部, 教授 (90035478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
湊 義博 徳島大学, 保健管理センター, 教授 (00035768)
西野 瑞穂 徳島大学, 歯学部, 教授 (90029976)
大和 正幸 徳島大学, 医学部, 助手 (90210492)
弘田 克彦 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
福井 公明 徳島大学, 歯学部, 教授 (40035407)
CAMPA Mario ピサ大学, 医学部, 教授
WHILEY A.Rob ロンドン病院医科大学, 歯学部, 講師
HARDIE M.Jer ロンドン病院医科大学, 歯学部, 教授
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Keywords | DNA相同試験 / ミュータンス群連鎖球菌 / C血清型 / 亜型 / リボタイピング / ドットブロッティング / 単クロン抗体 / SDS-PAGE |
Research Abstract |
計画どうり弘田克彦が連合王国ロンドン大学とイタリア国ピサ大学へ派遣された。彼はロンドン大学で本邦,連合王国およびイタリアで分離された当該菌のDNA相同試験を行った。また同博士はピサ大学の共同研究者にEIA技術移転を行うと同時に今までの研究成果と将来計画について打ち合わせた。実験結果として、分離株は殆どミュータンス群連鎖球菌であり、それらの血清型別頻度は従来の報告と一致した。しかし、研究代表者が提唱しているC血清型に(C血清型はさらに単クロン抗体f-89とMSC-1の両者に反応する第1群、それぞれ両抗体のいずれかのみと反応する第2群と第3群)3亜型が存在する事実が、相同試験の結果ほぼ確認された。一方ワイリー博士の招聘は、相手側の理由で多少遅れたが計画どうり実施された。同博士は当該連鎖球菌のリボタイピング、ドットブロッティングおよびSDS-PAGE分析方法を確立する一方、分離菌株についてそれらを応用した。その結果前述のC血清型に亜型が存在することを再確認し新しい知見を得た。また太田と大和はロシアのサンクトペテルスブルクで開催された国際連鎖球菌学会に参加発表し、共同研究者であるイタリアのカンパ教授と会い、これまでの研究結果と将来計画を詳細に打ち合わせた。 ワイリー博士は岡山大学と本大学の医学部、歯学部の学生と研究者、また九州歯科大学の学生と研究者を対象に特別講演等を行い、学術交流と国際交流に成果をあげた。さらに、徳島市の主婦で組織される国際交流団体員とも種々話し合い、国際交流等を行った。 以上のように本年度の計画は100%達成されたばかりでなく、前述の新しい知見を得て国際学会で、さらに英文国際雑誌にも研究成果を発表できた。平成6年度における進展が期待される。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] Ota,F.et al.: "Immunochemical study of polysaccharide antigen in Streptococcus sobrinus and Streptococcus downei with a cross-reactive monoclonal antibody." FEMS Immunol.& Med.Microbiol.(印刷中). (1994)
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[Publications] Hirota,K.et al.: "Streptococcus mutans has a polysaccharide antigen determinant in common to Streptococcus porcinus." Zbl.Bakt.Suppl.(印刷中). (1994)
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[Publications] Marchetti,F.et al.: "Incidence of mutans streptococci in Insulin-dependent Diabetes mellitus patients." Zbl.Bakt.Suppl.(印刷中). (1994)
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[Publications] Hirota,K.et al.: "A cross-reactive polysaccharide antigen between Streptococcus mutans and Streptococcus pyogenes." Zbl.Bakt.Suppl.(印刷中). (1994)
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[Publications] Tomotake,H.et al.: "Characterization of polysaccharide antigen of Streptococcus porcinus type II by monoclonal antibody." Zbl.Bakt.Suppl.(印刷中). (1994)
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[Publications] Batoni,G.et al.: "First characterization in Italy of clinical isolates of mutans streptococci by using specific monoclonal antibodies." Eur.J.Epidemiol.(印刷中). (1993)
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[Publications] 弘田 克彦、他: "モノクロン抗体によるStreptococcus mutansおよびStreptococcus pyogenesの菌体表層抗原の免疫学的解析" 四国医学雑誌. 49. 8-15 (1993)
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[Publications] 弘田 克彦、他: "Streptococcus pyogenesと口腔レンサ球菌の菌体表層における共通なエピトープの存在性" 日本細菌学雑誌. 48. 168 (1994)
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[Publications] 高木 篤、斉藤 肇、他編: "エッセンシャル微生物学" 医歯薬出版株式会社(印刷中), 740 (1994)