1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04214105
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
内藤 喜之 東京工業大学, 工学部, 教授 (70016335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 一 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (00179326)
小林 暁 帝京平成大学, 情報学部, 講師 (80225490)
伊藤 公一 千葉大学, 工学部, 助教授 (90108225)
亀井 宏行 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (60143658)
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Keywords | 遺跡探査 / FM-CWレーダ / 地中レーダ / 同軸ダイポールアンテナ / 損失媒質 / 複素誘電率 |
Research Abstract |
1.FM-CW地中レーダによる遺跡探査実験 昨年度試作したボウタイアンテナを用いたFM-CW地中レーダを実際に遺跡探査に利用できるように改良し,茨城県ひたちなか市殿塚1号墳,長崎県壱岐郡原の辻遺跡,宮崎県西都市西都原古墳群地下式横穴墓での実地探査を行い、性能評価を行った.本レーダは,周波数100MHz〜500MHzを周期50msecの三角波で変調する仕様である. 殿塚1号墳では,墳丘の裾から墳頂に向かい石室を横切るように測線を配置した.パルスレーダで明確に捕らえられた石室は,FM-CWレーダでは明確には捕らえられなかった.FM-CWレーダは送・受信が別々のアンテナであるため、不整地を走引する際の2台のアンテナの固定方法に問題があったのが原因と考えられる. 原の辻遺跡では,環濠集落の環濠と墓域の探査を行った.環濠の探査ては,パルスレーダでは発見できなかった水田下の環濠が,FM-CWレーダでは捕らえることができた.墓域では,パルスレーダではリンギングに埋もれて判読困難な浅深度に埋もれている甕棺が,明瞭に捕らえられ,FM-CWレーダの有効性が確認された. 西都原古墳群地下式横穴墓では,深度2m以上にある横穴の探査を行ったが,深いところからの反射信号強調の必要性が認められた. 2.同軸ダイポールアンテナを用いた土壌の複素誘電率推定法の開発 現場で土壌の誘電率を直接測定するために,同軸ダイポールアンテナを用いた複素誘電率推定法を開発した.昨年までの反射板付モノポールアンテナを用いる手法に比べ,地表面の影響も少なく、またより深いところの誘電率の測定が可能となった.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 亀井宏行: "群馬県子持村埋没古墳の高密度地中レーダ探査による古地形推定と磁気探査" 日本文化財科学会第12回大会研究発表要旨集. 166-167 (1995)
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[Publications] 伊藤公一: "モノポールアンテナを用いた土壌の複素誘電率推定法の一考察" 電子情報通信学会技術研究報告(AP94-98). 94. 21-26 (1995)
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[Publications] Hiroyuki Kamei: "A-100-500MHz Band FM-CW Ground Pentrating Radar for Archaeological Prospecting" The 30th International Symposium on Archaeometry. 採録決定5月発表予定. (1996)