1993 Fiscal Year Annual Research Report
科学的遺跡探査法にもとづく石造構造物の考古学的研究
Project/Area Number |
04214111
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
和田 晴吾 立命館大学, 文学部, 教授 (30115969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菱田 哲郎 京都府立大学, 文学部, 専任講師 (20183577)
福永 伸哉 大阪大学, 文学部, 助手 (50189958)
新納 泉 岡山大学, 文学部, 助教授 (20172611)
上原 真人 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 主任研究官 (70132743)
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Keywords | 遺跡探査 / 石造構造物 / 古墳 / 横穴式石室 / 茸石 / 外護列石 / VLF法 / レーダー探査 |
Research Abstract |
本研究は、地下に埋もれている石造構造物の探査法の開発と、探査結果の考古学的解読法・評価法の確立をめざすものである。この目的にそって、本年度は以下のような調査を中心に活動を行った。 (1)福井県上中町の古墳の調査 a.古墳の探査(8月24日〜27日。担当-秋田大学・西谷忠師氏), 探査法△△VLF法と電気探査, 対象遺跡△城山古墳・西塚古墳・十善ノ森古墳・上船塚古墳, 成果△△VKF法でも石室の存否の確認が可能と判明, b.城山古墳の発掘(8月1日〜9月16日。担当-立命館大学), 対象箇所△城山古墳(前方後円墳)の墳丘部の調査, 成果△△段築・茸石・植輪列等を検出。5世紀前葉の首長墳と判明, (2)岡山市造山古墳の探査(1994年1月21日〜27日。担当-奈文研・西村康氏), 探査方△△電気探査△対象箇所△周濠の有無の確認探査, (3)岡山県北房町定古墳群の調査, a.古墳の探査(1994年2月18日・19日。担当-奈文研・西村康氏ほか), 調査法△△レーダー探査と電気探査,△対象遺跡△定北・東・西古墳, 結果△△横穴式石室は存否・方向・規模等判明。列石は調査で確認予定, b.定東・西古墳の発掘(1994年2月から3月。担当-岡山大学), 対象箇所△両古墳の墳丘部の調査,△成果△周末期古墳の外護列石の検出, 京都府夜久野町末窯跡群の調査(9月と1994年2月。担当-京都府立大学), △探査予定地の表面観察と遺跡分布調査,
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 和田春吾: "科学的遺跡探査法にもとづく石造構造物の考古学的研究" 科研・重点領域研究『遺跡探査』第2回研究成果検討会議論文集. 55-60 (1994)
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[Publications] 和田春吾: "若狭・城山古墳発掘調査の概要" 立命館大学文学部『学芸員ニューズ・レター』. 第5号. 2-3 (1994)
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[Publications] 新納泉: "山陽地方の終末期古墳" 終末期古墳の世界(北九州市立考古博物館). 86-90 (1993)