1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04257101
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
長田 敏行 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (10012519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 昭 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (70023471)
岡田 吉美 帝京大学, 理工学部, 教授 (30011703)
中村 研三 名古屋大学, 農学部, 教授 (80164292)
三上 哲夫 北海道大学, 農学部, 教授 (50133715)
内宮 博文 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (50142229)
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Keywords | 植物ホルモン / オーキシン / 細胞分化 / エリシター / トランスジェニック植物 / 転写制御 / シロイヌナズナ / プロテインキナーゼ |
Research Abstract |
まず研究成果の内から主なものを取り上げると、植物ホルモンであるオーキシンの制御を受けるGタンパク質の関連のGβ_-様の遺伝子が高等植物で初めて見出されたこと、分子サイズの小さいGタンパク質が光に応答して発現することなどで、情報伝達で国際的にも先駆的な成果が得られた。また、この他班員のそれぞれが取り組んだ現象と関わって、いくつかのタンパク質のリン酸化に関係する遺伝子が同定された。また、カビ病の感染と関連して誘導される遺伝子によるトランスジェニック植物が耐病性を示したなどの成果もあった。植物の特徴の可塑的分化転換に関する遺伝子が仮導管要素の分化過程で単離されたことも重要な点である。なお、この活性化のバロメーターは班員による原著論文であるが、1993年度は140編で、班員数は前年度より減ったが、論文数は40%増しであった。 総括班としての最も大規模な企画は、1993年7月27-28日の合同班会議で、併せて公開講演会も催した。そこでは、上記の話題も含む研究班の最新の話題が話されたが、十分な議論と評価を厳正にするよう努めた。また、1993年10月28-29日に八王子セミナーハウスで組織に関係する若手を対象に手法を中心としたワークショップを行ったが、極めて活発であった。このほか、ニュースレターを刊行し、班員間での意志の疎通を図った。これらの企画の中心に総括班および総括班の幹事会があり、特に幹事会は必要に応じてk開催し、組織の運営の円滑化と大方針の策定に関わった。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Ishida,S.,Takahashi,Y.& Nagata,T.: "Isolation of cDNA of an auxin-regulated gene encoding a G protein β subunit-like protein from tobacco BY-2 cells." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 90. 11152-11156 (1993)
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[Publications] Nagata,T.,Ishida,S.,Hasezawa,S.& Takahashi,Y.: "Genes involved in the dedifferentiation of plant cells." Internatl.J.Develop.Biol.(in press). (1994)
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[Publications] Uchimiya,H.et al.: "Bialaphos treatment of transgenic rice plants expressing a bar gene prevents infection by the sheath blight pathogen." Bio/Technology. 34. 835-836 (1993)
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[Publications] Ishiguro,S.& Nakamura,K.: "Characterization of a cDNA encoding a novel DNA-binding protein that recognizes SP8 sequences in the 5'-" Mol.Gen.Genet.(in press). (1994)
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[Publications] Fukuda,H.: "Tracheary element formation as a model system of cell differentiation." Intnatl.Rev.Cytol.136. 289-332 (1992)
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[Publications] Yamaguchi-Shinozaki,K.: "A novel cis acting element in an Arabidopsis genes is involved in responsiveness to drought,low temperature or high salt stress." Plant Cell. (in press). (1994)