1993 Fiscal Year Annual Research Report
生体の温熱感受性の修飾因子に関する細胞から個体までの総合的研究
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04304029
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小坂 光男 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (30079983)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥村 寛 長崎大学, 医学部, 教授 (00073130)
加納 永一 福井医科大学, 教授 (70065910)
永坂 鉄夫 金沢大学, 医学部, 教授 (80023646)
入來 正躬 山梨医科大学, 教授 (90072967)
黒島 晨汎 旭川医科大学, 教授 (90002774)
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Keywords | 温度修飾因子 / 熱耐性 / 熱感受性 / 温熱細胞性免疫 / 発熱・解熱 / 寒冷・暑熱適応機序 / 体温調節機序 / SDS-PAGE,Western,Northan blotting |
Research Abstract |
前年度に継続し、生体の温熱感受性の修飾因子に関する細胞から個体までの総合的研究を温熱生理学者(11名)とがん治療のためのハイパーサーミア研究者(4名)、細胞生理学者(1名)の協同・合議によって各自以下の研究課題の総合研究Aを推進している。本年度は、第71回日本生理学会が香川医科大学高松にて3月24日から開催される事もあり温熱生理学者の大半が出席し、懇談は可能である。よって長崎における研究発表は割愛し、分配研究費は班員各位の資料収集などに充当した。班員各位から報告書は、すでに得ており近々小冊子を作成の予定。 (1)脂肪細胞 insulin 結合におよぼす寒冷暴露の影響(黒島) (2)心筋細胞膜およびミトコンドリア膜の酸素拡散係数の温度依存生(土居) (3)アンギオテンシンII脳内微量投与によって引き起こされる体温調節反応について(入来) (4)暑熱負荷時の導出静脈血流動態と姿勢によるその変化(永坂) (5)ヒト癌細胞株の温熱感受性と癌遺伝子について(加納) (6)-周期的宛赤外線照射に対する睡眠時の発汗反応-(小川) (7)熱ショック蛋白質による細胞の防御機構(大塚) (8)運動時の水分摂取と体温(森本) (9)熱ショック応答と熱ショック蛋白質(永田) (10)ふるえの調節における視束前野と後視床下部の役割(彼末) (11)高温環境下における運動時の体温調節機能に及ぼす風の影響(堀(清)) (12)細胞レベルの熱感受性の修飾因子(奥村) (13)ナチュラルキラー細胞活性に対する体温の影響(堀(哲)) (14)培養細胞を使った温度受容機構の解析(清原) (15)サイトカインの甲状腺系への影響(山下) (16)『生体の温熱感受性の修飾因子に関する細胞から個体までの総合的研究』及び本研究の総括(小坂) 本年度の研究成果は最終年度(平成6年度)に向けての基礎資料であり、前年度の研究成果を更に深めたものと確信し、本研究課題の所期の目的を達成しつつある。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Kosaka,M.et al.: "Effect of thermal acclimation on body weight and blood pressure in spontaneously hypertensive rats (SHR)" Int.J.Biometeorol.37. 105- (1993)
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[Publications] Kosaka,M,et al.: "Analysis of microclimate of the skin sweat covered by different types of clothing materials" Int。J。Biometeorol.37. 105- (1993)
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[Publications] Kosaka,M。et al.: "The role of shock proteins (HSPs)and interleukin-1 interaction lowering of fever" University of Aberdeen,Thermal Physiology 1993. 68- (1993)
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[Publications] 小坂光男 他: "放射鼓膜温計の基本的・臨床的検討" 日生気誌. 29(2). 119-125 (1992)
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[Publications] Kosaka,M.et al.: "Study on mechanisms of heat acclimatization due to thermal sweating。-Comparison of heat-tolerance between Japanese and Thai subjeets-" Trop。Med.35(1). 23-34 (1993)
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[Publications] Ohtsuka,K。et al.: "Cloning of a cDNA for heat-shock protein hsp40,a human homologue of bacterial DnaJ" Biochem.Biophys.Res.Comm.197. 235-240 (1993)
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[Publications] Kosaka,M。et al.: "LIST OF PUBLICATIONS OF HYPERTHERMIA IN JAPAN 1980-1992" ed by E.Kano et al.,福井医科大学放射線基礎医学講座, 293 (1993)
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[Publications] 小坂光男 他: "長崎大学熱帯医学研究所共同研究報告集(平成4年度)" 長崎大学熱帯医学研究所, 263 (1993)