1994 Fiscal Year Annual Research Report
画像診断における認識・思考過程の分析とそれによる臨床有効度の最大化に関する研究
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04304040
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小塚 隆弘 大阪大学, 名誉教授 (40028478)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 昌生 浜松医科大学, 教授 (90107805)
西谷 弘 徳島大学, 医学部, 教授 (50117206)
石垣 武男 名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
宮坂 和男 北海道大学, 医学部, 教授 (60001939)
稲邑 清也 大阪大学, 医学部, 教授 (90203207)
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Keywords | 画像診断 / 意志決定 / テクノロジーアセスメント / 臨床有効性 / 診断精度 |
Research Abstract |
国内外において様々な形のPACSが普及してきている。放射線部内のlocal filing system、radiology information sysytem(RIS)を重視したもの、全病院的で且つPACSを総合医療情報システムの一端と捉えるもの、等である。この間PACSの臨床的有効性、周辺機器の性能、経済的効果などについての定量的な評価が研究されてきたが、具体的、客観的な効果判定には至っていない。本研究ではこれを受けてPACSの臨床導入とその効果について一歩研究を促進せしめた。重要課題である電子保存画像の有効利用に関しては卒前・卒御教育手段としてのテイーチングファイル作成、診断レポート作成などについてかなりの成果を得る事ができた。又、画像の電子保存を行う上での問題点が明らかにされ、効率的画像管理の手法の研究が前進し、PACS導入前後の効果が定量的に測定・比較された。加えて、地域間ネットワーク利用による診療、教育についての効果が明らかになった。更に画像診断の臨床有効度とPACSの関連について調査研究が行われ画像診断の臨床有効度の最大化対策についてある程度の結論を得る事ができた。 画像の電子保存への道が開かれ、向後マルチメデイア時代に対応した画像保管方法、画像表示方法、標準化、画像の統合と情報化の研究が進められていくであろう。PACS研究当初はそのゴールがおぼろであったが、着実な研究により問題点が明瞭となり、PACS導入が現実的なものになってきている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] K.Inamura: "Storage and Presentation of Images" Intern.J.Bio-Med.Computing. (in press). (1995)
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[Publications] H.Kondoh: "Developing a New Picture Archiving and Commumiation" J.Dig.Imag.17. 172-176 (1994)
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[Publications] 梅田徳男: "医用画像・音声診断レポートの同時ファイリングシステムの構築" 画像電子学会誌. 23. 429-437 (1994)
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[Publications] H.Kondoh: "PACS in Osaka University Hospital" Comput.Methods Programs Biomed.43. 57-63 (1994)
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[Publications] K.Inamura: "Technology Assesemint of PACS in Osaka University Hospital" Comput.Methods Programs Biomed.43. 85-91 (1994)
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[Publications] 稲邑清也: "画像取得と標準化" 日本医学放射線学会雑誌. 54. 8-10 (1994)