1992 Fiscal Year Annual Research Report
イメージサイエンスからピクトリアルサイエンスへの知覚心理学的展開
Project/Area Number |
04351001
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
鷲見 成正 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (00051285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
利島 保 広島大学, 教育学部, 教授 (20033566)
苧阪 直行 京都大学, 文学部, 助教授 (20113136)
後藤 倬男 名古屋大学, 文学部, 教授 (40022355)
中谷 和夫 東京大学, 文学部, 教授 (00026816)
仁平 義明 東北大学, 教養部, 教授 (10007833)
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Keywords | 知覚心理学 / 形態知覚 / 空間知覚 / 運動知覚 / 聴感覚 / 触感覚 / イメージ情報 / ピクトリアル情報 |
Research Abstract |
本研究は、科学研究費補助金総合研究(B)の主旨に則り、研究者相互の情報交換と討議を通じて今後の研究展開に向けての新たな視点をさぐる研究集会開催を中心にして進められた。イメージサイエンス(画像科学)からピクトリアルサイエンス(図像科学)への知覚心理学的展開を目指す本研究の課題は、“見えるもの"が“見えざるもの"の姿かたち・雰囲気・意図などをいかにして写しだしてくるかの解明にある。 知覚事像との関連で(1)色・形、(2)空間・運動、(3)音響・触感覚、等各研究班を組織し、図像情報生成の知覚・認知機構ならびに基礎データの提示とそれらについての総合的検討を行なった。とくに研究集会を通じて得られた理工学研究者と実験心理学者間の研究交流は、この種の新しい領域の今後の展開に向けての貴重な貢献といえるだろう。 第1次研究集会(東京:平成4年9月17〜19日)研究テーマ「形態知覚と図像情報」 基調講演「色、形、視覚」小町谷朝生(東京芸大) 形態知覚研究班ならびに参加者全員による研究討議 [参加者数:第1日(約40名)、第2日(約90名)、第3日(約50名)] 第2次研究集会(開催地:呉、平成4年10月29〜31日)研究テーマ「空間知覚と図像情報」 基調講演「サイエンティフィックビジュアライゼーションの現状」中前栄八郎(広島県立大) 空間・運動知覚研究班ならびに参加者全員による研究討議 [参加者数:第1日(約30名)、第2日(約30名)、第3日(約50名)] 第3次研究集会(開催地:大阪、平成4年12月17〜19日)研究テーマ「視覚構造・触知覚・音響と図像情報」 基調講演「聴覚における感性情報処理をめぐって」難波精一郎(大阪大) 視覚・音響・触・触ー運動研究班ならびに参加者全員による研究討議 [参加者数:第1日(約40名)、第2日(約50名)、第3日(約50名)]
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 三浦 佳世: "格子の明るさ同化現象ー空間周波数選択的機構の空間的相互作用(2)ー" 樟蔭女子短期大学紀要文化研究. No.2. 51-77 (1992)
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[Publications] Hiroshi Yamada,et al.: "A facial image processing system for psychological studies." Proceedings IEEE International Workshop on robot and human communication. 358-362 (1992)
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[Publications] Kou Nakamura: "Visual perception of kinetic properties in head-on collision events." International Journal of Psychology. No.27. 30 (1992)
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[Publications] Masaaki Ohkura: "Mental rotation on the three main axes of space." International Journal of Psychology. No.27. 41 (1992)
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[Publications] Shigemasa Sumi: "Perceptual constancy from continuously changing dot-pattern." International Journal of Psychology. No.27. 46 (1992)
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[Publications] Yoshiaki Nihei: "Psychological research on calligraphy in Japan:past,present and future." International Journal of Psychology. No.27. 138 (1992)