1992 Fiscal Year Annual Research Report
軌道系交通に配慮した都市空間の計画・設計手法に関する研究
Project/Area Number |
04451116
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中村 良夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (70010783)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仲間 浩一 東京工業大学, 工学部, 助手 (50242293)
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Keywords | 都市計画 / 都市デザイン / 鉄道 / 軌道系交通 / 景観 / 交通 |
Research Abstract |
これまでまとめられた研究成果は2つの内容にまとめられる。 まず、都内地下鉄路線網の路線認知構造を明らかにする目的で、『地下鉄路線の認知構造に関する研究』が行われ、以下の事柄を明らかにした。 1 地下鉄路線の利用者側から見たイメージアビリティとその路線認知のイメージ構造 2 地下鉄路線のイメージ形成要因の整理 次に、駅空間の都市における位置づけを明らかにする目的で、『情景描写からみた駅のイメージに関する基礎的研究』が行われ、以下の事柄を明らかにした。 1 都市空間を背後に抱えた「都市の顔」としての駅空間において、交通網の結節点としての機能獲得と並行して個性喪失が進行した経緯 2 今後の都市駅の在り方を国土全体のイメージの縮図として提言 なお、前者の研究論文は、1992年度の日本都市計画学会学術論文の審査を受け、合格した。 研究期間が3年から2年に短縮されたため、申請時の計画よりも研究活動の密度が高くなり、また研究内容の絞り込み・選択が行われた。したがって、空間の具体的な設計手法よりもむしろ、順序として軌道系空間の都市における位置づけを把握する方向へ、平成4年度の取り組みが片寄った。2年目の平成5年度では、人口密度の高い都市圏内の動脈となっている鉄道線に着目し、そこから得られる眺望景観が都市周縁を含む都市圏地域の骨格形成やイメージ形成に与える影響を分析する。また、眺望対象となる都市空間の特性もさることながら、視点場としての軌道系交通空間、特に設計された車両からの景観体験の性質に目をむけてゆく予定である。
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Research Products
(1 results)