1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04555143
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
片岡 正喜 大分大学, 工学部, 教授 (70038438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小田 博道 社会福祉法人太陽の家, 開発課, 課長
鈴木 義弘 大分大学, 工学部, 助手 (30244156)
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Keywords | 車いす / 高令者 / 住宅 / 寝たきり / 自立 / 介助 |
Research Abstract |
既往の研究成果を踏まえ、既存の住宅が車いす使用可能となるための要件を整理し、評価フィルターとして、車いす大型と(今後一般化する可能性の高い)中型の場合に分け、それぞれ自立型と介助型を作成した。このフィルターを既存住宅に適用するための枠組としてのフローを作成し、過去に調査し蓄積してきた寝たきり高令者の住宅に適用し、車いす使用可能かどうかの判定を行った。 この結果、車いす使用化を判断し、かつその場合にどこが問題点になるのかをチェックできるシステムが一応得られた。寝たきり者在住住宅について、最も重要な便所、浴室・洗面所、寝室に適用した結果、便所は広さ、開口部の幅員が厳しく、浴室での広さは車いすを小型化することでクリアするものが増えるが、段差は殆んどクリアできない。次いで改造をする場合、増築をするのかしないのかによって異なる。増築をすればよりよい条件で車いす使用可能、さらに介助型に適合するようになる割合は高まるが、敷地条件から制約されるものも多い。増築をせずに車いす使用可能および介助型を充足させるためには、便所・浴室を一体化したサニタリー形式をとる必要性が高くなる。 今後は、チェックできた問題点がどのようなレベルの内容であり、それに対しての改造メニューをアウトプットできるように工夫しつつある。
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