1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04557075
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Research Institution | TOKYO MEDICAL & DENTAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
所 敬 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (20013865)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 斉 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10251521)
川崎 勉 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30204712)
奥山 文雄 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (70134690)
大頭 仁 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063520)
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Keywords | 動体視力 / 視力 / 調節 / 輻湊 |
Research Abstract |
本年は3次元動体視力計を用いて、正常者による基礎実験と一部臨床応用を試みた。また,基礎実験の結果から装置の改良も行った。 1 正常者の基礎実験 10名19眼の被験眼で視標速度0〜100km/h,背景輝度0.1〜200cd/m^2の範囲でKinetic visual acuity(KVA)を測定した。結果は背景照度100cd/m^2までは輝度とともに上昇するが,200cd/m^2以上では低下した(日眼学会誌投稿中)。 10名18眼の被験眼で動体視力計の瞬間提示を利用して,提示時間(1〜1000msec)と背景輝度(0.1〜200cd/m^2)を変化させて静止視力を測定した。視力値は提示時間とともに上昇し,背景輝度10cd/m^2では時間的加重の臨界時間は約0.5sec以上であった。輝度がこの値未満の場合には臨界時間はこれ以上に延長した(日眼学会誌掲載予定)。 2 臨床的な検討 調節緊張症2名3眼と中心性漿液性網脈絡症1名1眼についてKVAと短時間提示視力を測定した。調節緊張症では短時間提示視力は良好であるが、KVAは不良であった。また,中心性漿液性網脈絡症では短時間提示視力とKVAは不良であった(日眼学会誌投稿中)。 3 装置の改良 ハードウエアの改良については,動体視力測定を正確にするため提示視標の切れ目が45度と135度のランドルト環2種を追加した。また,ソフトウエアについては1)誤答も記録する。2)1条件で可能な測定回数を増やす。3)視力判定までの時間を計測するなどの改良を加え,操作性を向上させた。
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Research Products
(13 results)
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[Publications] 上川床総一郎: "ウシ毛様体筋の収縮反応時間の特性" 視覚の科学(日本眼光学学会誌). 15. 39-42 (1994)
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[Publications] 上川床総一郎: "ウシ毛様体筋の発生張力の特性" 日本眼科学会雑誌. 98. 727-732 (1994)
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[Publications] 上川床総一郎: "ウシ脈絡膜の力学的特性" 日本眼科学会雑誌. 98. 733-737 (1994)
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[Publications] 上川床総一郎: "ウシ毛様体筋に対する漢方製剤の作用特性" 日本眼科学会雑誌. 98. 1061-1066 (1994)
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[Publications] I.Byakuno: "Accommodation in Astigmatic eye" Optomefry and Visnal Science. 71. 323-331 (1994)
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[Publications] 山文雄: "調節微動" 視覚の科学(日本眼光学学会誌). 15. 15-22 (1994)
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[Publications] 奥山文雄: "ステップ応答後の調節変動の変化" 視覚の科学(日本眼光学学会誌). 15. 56-56 (1994)
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[Publications] H.Yoshida: "Time-Varying Propertils of Respiratory Fluctuations" Meth Inform Med. 33. 46-48 (1994)
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[Publications] 丹羽一司: "着色眼内レンズの視機能" 臨床眼科. 48. 609-612 (1994)
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[Publications] 丹羽一司: "無水晶体眼への遮光眼鏡の効果" 臨床眼科. 48. 1893-1897 (1994)
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[Publications] 丹羽一司: "試作タキストスコープによる視力の時間的加重効果" 日本眼科学会誌. 99. 89-97 (1994)
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[Publications] Takashi Miwa: "Asthenapia and dark focus of accommodation" Optom.Vis.Sci. 71. 377-380 (1994)
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[Publications] Takashi Miwa: "Dark focus of accommodation and vergence posture" Optom.Vis.Sci. 71. 397-400 (1994)