1992 Fiscal Year Annual Research Report
ヒトゲノムマッピングのための顕微画像処理システムの開発
Project/Area Number |
04557119
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 廸弘 北海道大学, 理学部, 教授 (60001765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 道雄 フローベル(株), ソフトウェア開発部, 開発職員(研究開発担
梅原 千鶴子 北海道大学, 理学部, 教務識員
増田 隆一 北海道大学, 理学部, 助手 (80192748)
阿部 周一 北海道大学, 理学部, 助教授 (80125278)
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Keywords | FISH / プローブ / マッピング / 画像処理 / 染色体 |
Research Abstract |
本研究は、遺伝子マッピングをする上で有能なFISH法によって得られる蛍光シグナルの定量化システムを作製し、例えば、短いプローブを用いた時の低照度の蛍光シグナルや多色のシグナルを分別し得る画像解析システムを開発し、正確かつ迅速なゲノムマッピングの技術開発とその実用化を図ることを目的としたものである。この目的にそった成果の経過は次の通りである。 1.短い塩基配列プローブを用いたFISH法の対応として、PCR法によるDNAの増幅を行った。これには、ターゲットとする特異的DNAを染色体標本上で直接増幅するスライド-PCR法を関発した。プライマーを設計することにより、数十ベースの遺伝子マッピングが可能となった。また、このスライド-PCR法はAluプライマーを用いることによりコスミドクローンのマッピングや染色体ペインティングが可能となり広い汎用性をもつ。 2.超高感度CCDカラーカメラにより、微弱なFISHによるシグナルの観察が可能になった。 3.市販の画像処理プロセッサを用い、染色体分析用にソフトの改良を行いつつあるが、蛍光シグナルの定量化が一部可能となり、FISHによるマッピング効率が向上した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Yoshida,M.C.: "Recent advances in fluorescence in situ hybridization" J.Radiat.Res.Suppl.33. 54-60 (1992)
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[Publications] Sofuni,T.&Yoshida,M.C.: "Combined use of several mitogens for mitotic stimulation to human lymphocytes" J.Radiat.Res.Suppl.33. 223-230 (1992)
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[Publications] Hirashima,M.,---Yoshida,M.C.,---: "Nucleotide sequence of the third cytokine LD78 gene and mapping of all three LD78 gene loci to human chromosome17" DNA Sequence. 3. 203-212 (1992)
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[Publications] 吉田 廸弘: "スライド-PCR法による染色体マッピング" 組織培養. 19. 18-21 (193)
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[Publications] 吉田 廸弘: "遺伝子の染色体へのマッピング技術" 蛋白質核酸酵素. 38. 558-562 (1993)
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[Publications] 吉田 廸弘: "遺伝子マッピングのためのハイブリッドパネルの作製" 細胞工学ハンドブック. 107-110 (1992)
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[Publications] 吉田 廸弘: "医科分子生物学(村松正実編)" 南江堂, 479 (1992)
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[Publications] 吉田 廸弘: "臨床遺伝学III(古庄,外村,清水,北川編)" 診断と治療社, 643 (1992)