1994 Fiscal Year Annual Research Report
化学II「化学の歴史的実験例の研究」の教材化・データベース化
Project/Area Number |
04558038
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹内 敬人 東京大学, 教養学部, 教授 (80012384)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 真人 創価大学, 工学部, 助教授 (10159915)
小川 桂一郎 東京大学, 教養学部, 助教授 (50114426)
|
Keywords | 高等学校 / 化学II / データベース / 課題研究 / 歴史的実験 |
Research Abstract |
本年度は (1)データベースのデータ数の拡大 「銅」、「二酸化炭素」、「塩(続編)」についてのデータベースが完成した。これによって、DBを用いてかなり多彩な授業が可能になった。 (2)ソフトウエアの開発 同時に、このデータベースを動かすのに最も適したソフトウエアを設計・製作した。 (3)DBを用いた実践授業 また、いくつかの現場で、このデータベースを用いた授業を試行・展開した。 (4)本計画の反省 このプロジェクトを開始したとき予測したのは以下の様な問題点であった。 (1)高校生が使える「データベース(DB)」とは何か。そういったものがあるのか。 (2)どういう資料をDB化すべきか。 (3)DB作成の物理的作業はどのくらい大変なのか。 実際に学校で使って貰えるのか。 著作権の問題はどうクリアできるか。 これらについて、我々の実践から得た展望と結論を集約した。 (5)従来の発展 近い将来、我々が構築したDBは、内容の問題ではなく、入れ物の問題のために古くさいものになってしまうだろう。だから、本研究の延長、第二弾として、蓄積したデータの「マルチメディア化」を計画しなければなるまい。さしあたっては書き込み可能なCD-ROMをメディアとしたDB構築を検討すべきであろう。その際、本研究で可読化した資料が元になるのは当然である。それに新たに動画像、音声などを加えたマルチメディア型DBが構築できれば、生徒たちにとっても新しい装いをもった課題研究や化学史に接する機会を得ることになる。その結果これらに対する関心が高まり、ひいては自然科学一般への関心が高まると期待される。
|