1993 Fiscal Year Annual Research Report
コンピューターによる中世英国韻文ロマンスのコンコーダンス編纂
Project/Area Number |
04610280
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
齊藤 俊雄 大阪大学, 言語文化部, 教授 (80031540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 光規 大阪大学, 言語文化部, 教授 (60034584)
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Keywords | コンコーダンス / コンピューター利用 / 中英語韻文ロマンス / 中世英文学 / ユースタス伝説群 |
Research Abstract |
我々は平成4年度、平成5年度の2年間に「コンピューターによる中世英国韻文ロマンスのコンコーダンス編纂」の課題によって、文部省科学研究費補助金(一般研究(c))(課題番号:04610280)の交付を受け、中世英国韻文ロマンスのうちいわゆる「“Eustace-Constance-Florence-Griselda"伝説群」の主要作品のコンコーダンス編纂を推進してきた。初年度の平成4年度にはSir Eglamour of Artois(14世紀中葉、1335行),Sir Triamour(14世紀後期、1719行)の2作品のコンコーダンスを編纂した。 2年計画の最終年度である本年度は,Sir Torrent of Portyngale(14世紀後期、2668行),The King of Tars(14世紀初期、1228行)を取り上げて、そのテキストの電子化とコンコーダンス編纂を推進した。これらの2作品はこれまで十分研究していなかった作品であり、コンコーダンス編纂の問題点を探るための作品研究とテキストの検討に時間を取られたが、幸い言語文化部言語工学部門の汎用コンピューターを用いてコンコーダンス編纂を完了することができた。各作品のコンコーダンスは、それぞれKWIC concordance,word index,ranking frequency list,reverse word list,rhyme word listよりなり、これらの作品の様々な面にアプローチできるようにした。このような多面的なコンコーダンスは、出版されれば、その作品群の研究に有用な道具として歓迎されるものと思われる。 前年に引き続いて、汎用コンピューターでのコンコーダンス編纂と同時に、我々はパソコンでのコンコーダンス編纂の試みも行った。Micro-OCPによる編纂に目途がついたことは大きな収穫である。
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