1992 Fiscal Year Annual Research Report
「政党支持なし」層の投票行動と政治不信に関する研究
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04620038
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Research Institution | Toyo Eiwa University |
Principal Investigator |
田中 愛治 東洋英和女学院大学, 人文学部, 助教授 (40188280)
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Keywords | 政党支持 / 無党派層 / 投票行動 / 政治意識 / 政治不信 / 政党支持なし |
Research Abstract |
平成4年7月26日に実施された第16回参議院議員通常選挙の公示直後と選挙直後に、横浜市の有権者1000名に郵送方式による選挙に関する投票行動と政治意識の調査を行なった。本調査の回答者の抽出は、人口統計学的な要因の多変量解析を経て、横浜市の区を単位として層化し(16区中7区を層として抽出)、層別2段無作為抽出により、横浜市の有権者全体の中から1000名をサンプル(回答者者)として選んだ。調査方法は郵送法により、パネル調査(選挙の事前調査の回答者に、選挙後の追跡調査を行なう調査方法)を行なった。事前調査(7月8日発送、7月25日分迄回収)では488名の有効回答が得られ、選挙後の事後調査(7月30日発送、8月12日分迄回収)では259名の有効回答が得られた。 この調査では、研究代表者が一般研究(C)の萌芽的研究として、平成2年度〜3年度にかけて2年間にわたり「政党支持なし」層(無党派層)に関する実証的な研究を行なった研究成果をふまえて、積極的に政党支持を持つまいとする有権者を実証的に測定した。分析の結果、有権者の意識構造上、「政党支持なし」層は政党支持を持つ有権者とは独立した次元を構成していることが明らかになった。また、「政党支持なし」層は、政党支持を持つまいとする積極的な無党派層(約20%)と消極的な無党派層に分けられ、前者は政党政治には興味を示さないが、国際的な政治問題や社会問題には政党持支を持つ者と同程度の興味を持つことがわかってきた。即ち、大都市圏のある種の有権者は、政党政治離れを起こしているという点で政治不信が強まっているとはいえる。平成5年度は、この調査結果を引続き、更に深く分析していく予定である。
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Research Products
(1 results)