1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04630075
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
片岡 信之 龍谷大学, 経営学部, 教授 (20081143)
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Keywords | 大正期の経営学 / 経営学史 / 商業学史 / 経営経済学史 / 経営思想 / 日本経営史 / 日本経営学史 |
Research Abstract |
本研究の申請目的は、従来まったく未開拓であった日本経営学の発達史のうち、特に大正期に的を絞ってこれを研究しようとするところにあった。既刊の『日本経営学史序説ー明治期商業諸学から経営学の胎動へ』(文眞堂、平成2年)の研究成果をうけて、いよいよ大正期においてはアメリカやドイツの経営学が日本に導入され、理論面でも実践面でも影響力をもつようになるのであるが、このプロセスを明らかにするため、大正期に刊行された著書や雑誌論文、新聞記事等を幅広く収集してゆくということが、研究の初年度(平成4年度)の研究目標であった。申請した当初計画書によれば、国会図書館、一橋大学、早稲田大学、慶応義塾大学、神戸大学、大阪市立大学、山口大学、小樽商科大学、滋賀大学、長崎大学、日本大学、明治大学、富山大学、北海道大学、立命館大学、東京大学など、全国各地の図書館に散在する文献のほりおこしと収集(複写)が目標として掲げられている。 以上の計画に対して、本年度の資料収集はかなりの成果をあげることができ、おおむね大正期前半(大正元年〜大正9年)の期間における雑誌論文のほとんど(おおむね9割)を得ることができた。同期間の著書の複写作業はまだ6割程度と見積られるが、比較的順調に進んでいる。 研究代表者は学内で行政上の重要かつ多忙な役割を担っており、寸暇の利用により精一杯の努力を行ってきたが、今後も一層精力的に収集努力を続けてゆきたい。平成5年度は大正期後半の関連資料の収集が中心的任務として予定されている。
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