1993 Fiscal Year Annual Research Report
スペクトロネビュラグラフによる標準的ガス星雲の詳細3次分光観測
Project/Area Number |
04640271
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
大谷 浩 京都大学, 理学部, 助教授 (80000850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 良雄 京都大学, 理学部, 教務職員 (30217541)
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Keywords | スペクトロネビュラグラフ / ガス星雲 / オリオン星雲 |
Research Abstract |
(1)SNGシステムのグレードアップ 昨年度開発したオートガイド装置と,分光器のCCDカメラの制御系を結んで,SNGシステムの自動化を行った.このシステムでは観測プログラムの進行にしたがって,このパソコンから,ガイドパソコンへスキャン1ステップを実行する命令がRS232Cを介して送られる.これを受けたガイドパソコンは,スキャン相当量だけガイドのためのCCD読みだしサブフレームを移動する.そうすると望遠鏡はその量だけ方向を修正する.こうして,スキャンが行われる. 1ステップのスキャンが終了するとガイドパソコンは,CCDパソコンに終了信号を送信する.これを受信したCCDパソコンは露出を開始する.露出終了後,CCD読みだし,ハードディスクへのデータ保存の後,再びスキャン命令をガイドパソコンに送信する.この様な動作の繰り返しによってSNG観測が行われる. (2)オリオン星雲の観測 昨年上の観測から,赤外線領域でもSNG観測が十分に可能であることがわかった.その結果多くの輝線の単色像が得られた.可視域では,Hα,[NII]λ6584,[SII]λ6731などでは非常に高いS/N比のぞうが得られた.赤外では,[OII]λ7326の良好な像が得られ,ややS/Nは低いが[SIII]λ9069でも単色像が得られた.これらは,従来の写真観測によるものよりも測光精度がきわめてよく,質の高いデータである.
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Research Products
(1 results)