1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660033
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Research Institution | SHIMANE UNIVERSITY |
Principal Investigator |
青木 宣明 島根大学, 農学部, 助教授 (40032651)
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Keywords | シャクヤク / 花芽分化 / 促成栽培 / 予備冷蔵 / GA処理 / 開花 / 切り花形質 |
Research Abstract |
予備冷蔵(以下予冷)とGA処理が促成シャクヤクの開花や花色に及ぼす影響について調査した。2週間の予冷処理が花芽の発育に及ぼす影響について調査した結果,15℃の予冷処理によって内芽の直径や長さが大きくなる傾向を示し,9月15日の処理終了時において15℃予冷区で苞葉やがくの形成が観察された。しかし8℃予冷区では花芽の発育促進効果がほとんど認められなかった。 予備冷蔵の有無とGA処理が出芽や出蕾並びに開花に及ぼす影響について調査した結果,出芽日や出蕾日は処理によって異なり,44日本冷蔵区や8℃予冷区が出芽,出蕾とも早く,対照区が最も遅れた。開花日は8℃予冷区(12月31日)が最も早く,対照区(1月11日)と11日間の差が生じた。開花率は15℃予冷のGA処理区(62.5%)が最も高くなった。GA未処理区ではほとんど開花しなかった。開花時の切り花形質は区間に大きな差が生じなかった。8℃と15℃の予冷温度では,出芽や開花期の促進には8℃がやや効果的ではあるが,花芽の発育促進と開花率の向上には15℃が優れた。15℃10日間の予冷処理でも花芽の発育に効果的であった。 断根育苗された株に対し,予冷処理すると出芽や出蕾および開花期が促進し,またGA処理により開花率が80%を越えた。さらに植え付け株当たりの切り花数も増加した。予冷処理とGA処理により切り花形質が向上した。 GA処理時期は出芽直後が開花率向上に効果的で,処理時期が遅れたり,2回処理を行うと,処理効果が薄れる傾向が見られた。切り花の花弁の色は,GA処理によって薄くなる傾向が認められた。
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Research Products
(1 results)