1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04660324
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大和 正幸 徳島大学, 医学部, 助手 (90210492)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
弘田 克彦 徳島大学, 歯学部, 助手 (60199130)
小野 恒子 徳島大学, 歯学部, 講師 (40035514)
福井 公明 徳島大学, 歯学部, 教授 (40035407)
竹岡 あや 徳島大学, 医学部, 教務員 (00116831)
太田 房雄 徳島大学, 医学部, 教授 (90035478)
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Keywords | 単クロン抗体 / E群連鎖球菌 / EIA / 表層抗原 / 遺伝子型 |
Research Abstract |
本年度申請備品である標準クロマトグラフィー装置一式が予定通り購入され、E群連鎖球菌と反応する単クロン抗体及び抗体と反応する抗原の精製に大いに役立ち、研究が効率よく進展した。本年度の計画実施はE群連鎖球菌の表層抗原に対する単クロン抗体を得ること及びその抗体が認織する抗原の性質を調べることである。本菌群の血清型II又はVの全菌細胞で免疫したマウスより得た脾細胞とミエローマ細胞を細胞融合した後、酵素抗体法(EIA)で抗体産生ハイブリドーマ(Hyb)を選別した。更に、限界希釈法により3回のクローニングを行い安定なHyb‐II‐T及びV7が得られた。これらのHybより得られる単クロン抗体(MAb‐II‐T、V7)のアイソタイプは各々IgG1及びIgMであった。これらの抗体は共にEIAで、本菌群の標準株(6血清型)を含む37株のうち、IIとV血清型菌とのみ反応することが判明した。MAb‐II‐Tについてはマウス腹水より親和性クロマトグラフィーにより精製標品を得ると共に、抗体が反応する抗原の性質を調べた。本抗体はII及びV血清型菌体より生食中で120℃、20分間オートクレーブ処理することにより抽出した粗抗原とゲル内沈降反応を生じた。この粗抗原をイオン交換及びゲル濾過クロマトグラフィーにより精製したところ、糖98.6%、蛋白質1.4%で構成される多糖体であることが判明した。更に本菌群の遺伝子型と血清型の関係を調べるために、標準株6株(6血清型)および臨床分離株3株よりDNAを抽出・精製し、予備的にDNA‐DNAハイブリダイゼーションを行った。血清型IIの菌より得たDNAをプローブとしてハイブリダイゼーションを行うと、血清型Vの菌のDNAのみが100%の相同性を示したのに対し、他の菌株のそれは56‐76%であった。この結果は、単クロン抗体により認識される血清型と遺伝子型の間に強い相関性のある事を示唆しており、平成5年度の計画遂行に大いに期待が持たれる。
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Research Products
(2 results)