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1992 Fiscal Year Annual Research Report

不活動に伴う筋萎縮の効果的防止法を探る

Research Project

Project/Area Number 04680131
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

的場 秀樹  徳島大学, 総合科学部, 助教授 (20035166)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 森田 俊介  山口大学, 教養部, 助教授 (30035159)
Keywords筋萎縮 / サスペンジョン法 / ヒラメ筋 / 筋線維タイプ / 筋萎縮防止法
Research Abstract

1.平成4年度分の研究の当初目的は三つあり、その第一は、サスペンジョン法により実験動物を不活動の状態にし、どの程度の筋萎縮がおきるかを調べることであった。第二は、不活動により引きおこされる筋萎縮がどの程度の運動で防止できるか検討することであった。第三は、テストステロンや他のアナボリック・ステロイドの投与が筋萎縮の防止に効果があるか杏かを検討することであった。
2.上記の目的のうち、現時点までに明らかにすることができたのは主に第一に関してで、具体的には次の事柄であった;(1)萎縮の程度は骨格筋の種類により異なり、典型的な速筋である長指伸筋や足底筋と比べ、重力に抗して姿勢を保持する際に動員される抗重力筋で遅筋であるヒラメ筋により顕著な萎縮がみられた。(2)顕著なヒラメ筋の萎縮は、主にtypeI線維の萎縮に起因していた。しかし、typeII線維の萎縮の寄与も無視は出来ないことがわかった。(3)筋の萎縮に呼応して、ヒラメ筋では顕著な張力発揮能力の低下がみられた。この低下は、張力の絶対値だけでなく、単位湿重量あたりの発揮張力についても認められた。(4)単位湿重量あたりの発揮張力の低下は、湿重量あたりタンパク質量の低下と関連していることを示唆する結果が得られた。またこれには、組織学的検索で認められた一部の筋線維の壊死が関係していることも考えられた。
3.筋湿重量からみた限りでは、サスペンジョンを1日に数時間中断し後肢を着床させることは、ヒラメ筋の萎縮を抑えるために有効であると判断された。
4.以上のように、本年度は不活動時の筋萎縮の詳細と防止法の一部を明らかにできた。本年度に検討できなかった目的の第三を含め、萎縮の防止法の詳細は次年度に明らかにし、本研究のまとめとしたい。

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Published: 1994-03-23   Modified: 2016-04-21  

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