1993 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04680131
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
的場 秀樹 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20035166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 俊介 山口大学, 教養部, 助教授 (30035159)
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Keywords | 筋萎縮 / サスペンション / ヒラメ筋 / 筋蛋白質 / ミオシン分子種 / 筋萎縮防止法 |
Research Abstract |
1.昨年度の研究において、まずラットのテイル・サスペンションが抗重力筋であるヒラメ筋の顕著な萎縮をひきおこすという先行研究を確認した。さらに、その萎縮は張力低下を伴い、この低下はタンパク質量の減少のみならず濃度の減少にも起因することを見いだした。このような昨年度の研究結果をうけて、今年度は次のような研究を行った。 2.まず、テイル・サスペンション時にみられるタンパク質量および濃度の減少が、主要収縮タンパク質であるミオシン特にミオシン重鎖アイソフォームの発現の変化を伴うか否かを調べた。そして、テイル・サスペンションされたラットのヒラメ筋では、コントロール群で発現しているIの比率減少およびIIaの比率増加が見られ、さらにコントロール群では発現されていなかったIIdとIIbが発現していることを認めた。 3.次いで、上に記述したようなテイル・サスペンションに伴う筋萎縮およびそれに伴う生理・生化学的変化が、1日あたり1時間あるいは12時間サスペンションを解除することによりどの程度防止できるか調べた。その結果、1日あたり12時間のサスペンション解除は、ほぼすべてのパラメーターのサスペンションに伴う変化をある程度防止できることが明らかとなった。1日あたり1時間のサスペンション解除の効果は、タンパク質量、筋原線維タンパク質濃度および筋重量当たりの最大張力の低下を有意に防止できるに留まることも明らかとなった。
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Research Products
(2 results)