1992 Fiscal Year Annual Research Report
ブラジル日系社会における幼児期および義務教育段階の音楽教育に関する調査研究
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04680320
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Research Institution | Gifu Shotoku Gakuen Junior College |
Principal Investigator |
野々村 千恵子 聖徳学園女子短期大学, 幼児教育学科, 助教授 (60212338)
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Keywords | 音楽教育 / 音楽環境 / 音楽調査 / ブラジル音楽 |
Research Abstract |
1 岐阜県内(2地区)に滞在している就労者を対象に予備調査をした。その結果、言葉の面で質問内容の理解に欠ける点があり、ポルトガル語訳の必要を感じた。またポルトガル語に直しても、用語が誰に理解できる適切な語を選ぶことが必要と感じた。そのため、就労者に対する調査は次年度に、本年は留学生・研修生を中心にすることとした 2 留学生の場合、各大学に知人を頼りに調査予定であったが、その届け出、留学生と出会う難しさ等大変煩雑な問題があった。前ブラジル総領事の鈴木康之氏のアドバイスを受け、海外日系人協会で年2回行われる研修会の折に調査をさせて頂き、労力・時間とも節約できた。 3 渡伯時(1992年7月3週間)に、日伯文化連盟事務局長R・M・H氏の尽力により、教科書出版社2社を訪問でき、ブラジルの教科書事情について詳しく説明を受けた。「総合教科書」に載録されている「歌」に関する内容について、取り上げる過程、執筆者の意図、現場の意見などもわかり多いに参考になった。幸い私の先の研究(平成2.3年度の科研)で得た日本の資料を持参していたので比較でき今後の示唆が得られた。 4 当初は国内での調査を基本に考えていたが、勤務校から学外海外研修(1992.12.20〜1993.4.10)を認められ、現地調査ができるようになった。これで疑問点の追求や幅広い調査結果が得られるのと思う。 現地調査は、毎年1月に行われている集中研修会で日本語教師300名、日本へ研修生・留学生150名余、サンタ・カタリーナ地区、ミナス地区、サンパウロ地区各100名を調査予定である。 5 調査は、音楽堪能者および学習者、留学生および研修生、一般を出稼ぎ就労者と一般人に区分し、結果をまとめて考察することにした。
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Research Products
(2 results)