1992 Fiscal Year Annual Research Report
中学校技術・家庭科「家庭生活」領域カリキュラム及び教材開発に関する研究
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04680321
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Research Institution | Hiroshima Bunkyo Women's Junior College |
Principal Investigator |
長石 啓子 広島文教女子大学短期大学部, 助教授 (50217965)
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Keywords | 技術・家庭科「家庭生活」領域 / 郷土食 / 環境問題 / 現場教師 / 実態調査 / カリキュラム / 教材開発 / 地域の実情 |
Research Abstract |
「家庭生活」領域のカリキュラム及び教材開発の基礎資料を得るために、広島県下の1.現場技・家担当先生の「家庭生活」領域に関する実態、2.中学生の郷土食摂取実態、3.中学生とその保護者の「生活環境を考える」学習の実態を調査・分析、4.1・2・3をふまえた地域の実情に即するカリキュラム例作成、5.実践のための教材考案・選択、授業実践・分析までを行い、「研究成果報告書」として一冊の冊子にまとめた。 〈研究の成果〉 1.現場技・家担当先生の「家庭生活」領域に関する実態は、(1)男女共修10年以上実施校と1〜2年校に分かれた。(2)「家庭生活」領域への取り組みは、殆ど男女共学・35時間扱いで1年生に実施、不安・悩みの最高は具体的教材であった。(3)現場先生の使用文献・資料、参加研究会名等多くの提供を得た。2.中学生の郷土食摂取実態は、現代食摂取に差はみられず、郷土食摂取に地域差がみられ、好まれている郷土食は、晴れの日の料理が多かった。3.中学生とその保護者の「生活環境を考える」学習の実態は、ごみ出しの主担者は母親で、生徒・保護者共にごみ問題最初記述者が最も多く、その他海洋汚染・地球の温暖化等にも関心が持たれていた。4.地域の実情に即するカリキュラム例作成は、3つの実態調査から得られた結果を、どのように「家庭生活」領域のカリキュラムに生かすことが出来るか、という視点でまとめた。5.授業実践・分析では、事前調査結果グラフをみない(対象)場合と、みてから授業実践した場合との事後調査結果の大差、即ち、後者に授業効果の上がったことが挙げられる。今後に検証の課題を残してはいるが、このことから2つの提言、ア)授業へのグラフ活用、イ)市のごみ分別推進へこの結果の活用が考えられる。 〈今後の課題〉 1.実態調査結果を更に様々な視点で分析し・考察する。2.事前調査結果グラフの効用を検証する。
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