1993 Fiscal Year Annual Research Report
フランステクスト解析プログラミングの研究-バルザックの作品を対象として
Project/Area Number |
04801054
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
霧生 和夫 埼玉大学, 教養学部, 教授 (60008638)
|
Research Abstract |
パーソナル・コンピュータ上でフランス語の文学的テクストを解析するには、たとえば日本語あるいは英語のテクストと比較したとき、どのような特別な留意点があるかを研究することが、以前からの研究課題であったと同時に補助金申請の理由でもあった。研究は次の順序に従って行った。 1.読み取り装置によるテクスト自体の読み込み、 2.パーソナル・コンピュータ上でのテクストの展開、 3.解析の第一段階としてコンコーダンスの作成、 4.フランス文学研究者への啓蒙、 5.語彙統計の作成、 6.データベース化の試み、 7.文体論の模索。 このうちコンコーダンスの作成までは、申請以前にすでにほぼ完了してあった。啓蒙活動については、「日本フランス語フランス文学会」において「コンピュータ利用」に関するシンポジウムを開いて、コンピュータ利用の可能性と危険性を会員に説明した。その他、フランス語の特殊文字の扱いやフランス本国の大規模データベースへの接続などについても、研究し発表する機会があった。語彙統計とデータベースについては、既存のソフトウェアがどの程度利用可能であるかを目下テストしている。文体論については、その方法論を模索し研究しているところで、これは今後も長期にわたる課題となる見通しである。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 霧生 和夫: "FRANTEXT-日本からの利用" 情報通信とドキュメンテーションセンター. 65-73 (1993)
-
[Publications] 三上吉彦 ほか編著: "電脳外国語大学" 技術評論社, 405 (1994)