1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04806045
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Research Institution | Toyama Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山本 博 富山医科薬科大学, 動物実験センター, 助教授 (00108797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 政美 富山医科薬科大学, 動物実験センター, 教務職員 (50186441)
見上 彪 東京大学, 農学部, 教授 (20091506)
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Keywords | ネコ免疫不全ウイルス / 細胞性免疫 / 抗体 / ポリメレース チェイン リアクション / ELIZA |
Research Abstract |
1.ネコ免疫不全ウイルス(FIV)感染ネコの作製を行った。 i)クリーンネコ(FIVに対する特異抗体が-であることを確認した)に東大より分与されたTM-2株を腹腔内接種して、FIV感染ネコを作製した。接種ウイルス(FIV)は、MYA-1株によってウイルスを増殖したものを用いた。感染ネコ4匹、コントロールネコ2匹を現在、飼育している。 ii)FIVの感染の確認は、(1)FIV投与後1カ月および2カ月めに採血してELIZAにより特異抗体の産生を調べて確認した。(2)ネコの末梢血リンパ球(PBMC)をLymphoprepにより分離し、ConAで刺激して増殖させたPBMCよりDNAを抽出して、PCRにより感染の確認を行った。 2.^<51>Cr release assayの標的細胞を作製した。 i)細胞性免疫能を^<51>Cr release assayを利用した細胞障害性リンパ球(CTL)の活性を測定することによって調べる予定である。そのために、標的細胞(ターゲット)となる細胞を個々のネコについて作製した。次の2つの方法によってターゲット用の細胞を作製した。(1)ConAによって刺激した細胞をIL-2加培地で培養する方法。(2)HTLV-1によってネコリンパ球をトランスフォームさせてCell lineを作る方法を用いた。現在、すべてのネコについてこれらのcell lineは出来上がっている。 ii)FIV感染ネコのPBMCを用いて、FIVに対する特異的細胞性免疫能に関して実験を継続中である。 iii)FIVの各種構成成分(env,gag,polなどの抗原)を認識するCTLを検索するため、リコンビナントウイルスの作製を検討中である。
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