2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F03249
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松岡 俊文 京都大学, 工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
O'NEILL Adam John 京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 表面波 / 地下探査 / 高次モード / レーリー波 / ラブ波 / レーザードップラー振動計 / ランドストリーマ / 逆解析 |
Research Abstract |
近年、表面波を利用した地下探査は新しい解析手法の開発などにより広く利用される状況になってきた。しかしながら都会の舗装道路上でのデータ取得は弾性波受振器の埋設が困難であり、調査に限界があった。また取得されたデータを解析する際、高次モードを考える必要があり、このような点からも日常的に調査は行われてこなかった。このような問題点を解決するために、まず舗装道路を模擬した模型を作成し、実験室内においてレーザドップラー振動計を用いて基礎データの収集を行った。このデータに対して高次モードを利用する逆解析を行い、高次モードの有用性を示した。次にフィールド調査において大きな問題となる舗装道路上での探査手法に関しては、ランドストリーマ受振器の検討を行い、その設計・制作を行った。ランドストリーマは通常、地面とのカップリングが悪く、上質の記録を取得できないと考えられてきたが、詳細な比較を行うと、充分実用に耐えうるデータが取得できることを確認した。 現在表面波探査ではほとんどの場合、レーリー波を用いて解析が行われている。我々は表面波探査の際、S波震源を用いる事によって生成されるラブ波に注目した。ラブ波はレーリー波よりも減衰が少なく、表面波探査においては有用であるが、震源の問題でなかなか利用されてこなかった。この問題に対して、フィールドで簡便にS波を作り出せる板たたき法の有用性を検討した。大阪市大和川の川原において、S波表面波探査の実験を行い、良好な記録を得ることが出来た。さらにこのデータに対してラブ波逆解析を行い、その有用性を確かめた。
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Research Products
(6 results)