2004 Fiscal Year Annual Research Report
個人・集落ベーズの小規模企業発展による農村開発:ASEAN諸国におけるタイ戦略モデルの普及可能性
Project/Area Number |
04F04027
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Research Institution | Nagoya University |
Host Researcher |
竹谷 裕之 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
HOSSAIN Md.Ashraf 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 農村開発 / 貧困緩和 / 草の根型参加 / 一村一品 / タイ・モデル / アジア型形態 / 国際比較 / 資源活性化 |
Research Abstract |
本研究は、3カ国の農村を対象に、困難を抱えながらの実地調査を踏まえて行うものである。既に2004年夏にバングラデシュを、同年の9月から11月にかけカンボジアの2地区を調査した。バングラデシュの調査は深刻な洪水被害に会っている地区の調査であったため、現地調査員に多くを頼ることになった。カンボジアでは、数地区を対象とした調査を行い、地域の実情を踏まえ村民の生産生活実態を調査するものであった。2004年11月のカンボジア訪問では、2論文を国際学術集会で報告し、数ヶ村で農民たちの聞き取りを行った。またカンボジアにおける2005年の調査に向け、調査協力者の選考を行った。 初年度の研究の成果は、2つ論文を仕上げ印刷予定となっている。また著書の1章になる予定の論稿を仕上げた。ポスター発表一つを含め、5つの研究集会で報告している。 それらの内容は、次のとおりである: 1)農村の貧困軽減と女性の地位向上のためのICTs(情報交流技術)□グラミン村落支払携帯電話(VPP)を事例にして-、日本国際地域開発学会、2004年12月14日(名古屋大学) 2)農村開発の一手法としての社会活性化:カンボジア農村におけるモデル村アプローチ、ポスター発表、AAACU(アジア農科系大学連合第15回隔年大会)(名古屋大学) 3)タイにおける持続的農村生活と一村一品(OTOP)プログラム:いくつかの予備調査から74回中部農業経済学会、2004年6月19日(三重大学) 我々は、初年度は予備調査を含め、計画に沿って行動した。海外のフィールド調査では往々遭遇する自然災害やコミュニケーション・ギャップなどの制約、さらには適切な調査協力者が不足してタイではフィールド調査はまだ行われていない。またJSPSの海外での滞在合計日数の制約は、もう一つの障害である。
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Research Products
(5 results)