2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04032
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣瀬 通孝 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
PARK Changhoon 東京大学, 先端科学技術研究センター, 外国人特別研究員
|
Keywords | バーチャルリアリティ / ストリーテリング / フレームワーク / eXtensible Markup Language / Scene Graph / Time Graph / X3D / Synchronized Multimedia Integration Language |
Research Abstract |
本研究は、バーチャルリアリティー技術を基盤とし、観衆に没入型リアルタイム仮想環境を提供するストリーテリングのためのフレームワークの設計を行なうことである。本フレームワーク設計の基本概念は、システム開発とコンテンツ開発を同時に考慮することである。具体的には、1)新たなインタフェース装置または映像效果などをシステムに追加する際にカーナルの修正なく、独立的なモジュールの形態で簡単に拡張すること、(開発者に独立的なモジュール開発を支援するだけでなく、システム性能に問題を起こすモジュールを簡単に把握できるようにすること)、2)各モジュールは、対応するXML(extensible Markup Language)基盤の明細を持つので、コンテンツ開発者はプログラムなしでストリーテリングのための必要なモジュールを選択してモジュールの属性を定義することができ、リアルタイム性能を要求する複雑なバーチャルリアリティーシステムでコンテンツを分離し、独立的な開発を支援すること、である。 本研究では、フレームワークの主な特徴としてScene GraphとTime Graphのためのモジュールを提案した。ストリーテリングのための仮想環境はマルチメディア、3次元グラフィックだけではなく観衆との多重感覚インタフェースのための多様な装置で構成される。Scene GraphとTime Graphはこれら構成要素の空間関係と時間関係の定義と運営を行なう。Scene Graphは3次元グラフィックとマルチメディア、そしてこれらの属性とtransform hierarchyのような空間的な構成を表現するデータ構造として早くて效率的なレンダリングが行なえるように開発を行なった。Time Graphは複雑で相互作用が可能なストーリー制作を支援するために相対的、階層的、そして相互作用が可能なタイムラインを基盤とする。Time GraphはScene Graphのためのモジュール、そして装置、特殊效果などのためのモジュールの統合だけではなく時間によるこのモジュールの活性化をスケジュールするように設計を行なった。その結果、映画制作のように時間によって多数のScene GraphのCompositionを提供すること、また、複雑なストーリーのコンテンツ制作支援を可能とした。Scene Graphは、VRML(Virtual Reality Modeling Language)のXMLバージョンであるWeb3DのX3DをTime Graphはインターネット上でマルチメディアプレゼンテーションのためのW3CのSMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)を利用・拡張し、それぞれ明細を定義する。バーチャルリアリティー基盤のストリーテリングのための本フレームワークは特にGame、博物館、テーマパークなどのようなエデュテインメント分野に応用が期待される。
|
Research Products
(4 results)