2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04107
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
青山 咸康 京都大学, 農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SHEMSU KEMAL ANDETA 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 小型吸引圧計測器 / エティオピア国アルバ・ミンチの土 / 土質試験 |
Research Abstract |
1.現在,国際誌に論文を掲載する準備をしている.その主たる内容は不飽和粒状土に反復サクションを作用させた場合の影響を論ずることである.またこれとは別に2005年6月にイタリア国トレントで開催が予定されている「不飽和土力学に関する先端実験技術(Advanced Experimental Methods in Unsaturated Soil Mechanics)」と題する国際会議に提出する論文の作成に努めた.この発表では不飽和土のせん断挙動に対する反復サクション載荷の影響に関する挙動(これは研究担当者の学位論文である)を拡張したものである.更にここではエティオピアで採取した乾燥地の用土に関してコラプス試験と保水性試験を追加している. 2.現在使用している不飽和三軸試験機を改良し,これに小型の吸引圧計測用のプローブを取り付けるべくその開発と発注を行った.その目的は不飽和土をせん断する過程において生ずるマトリック・サクション(粒子間吸引力)の分布状況を,開発したセンサーを既存の修正三軸試験機に取り付けることにより,より良く計測するためである.製品は納入されたが,いくつかの欠陥があるため,この小型センサーを全面的に活用するに至っていない. 3.乾燥地の代表的なコラプシブルな土の試料採取のため,エティオピア国のArba-minch地区(アジス・アベバの南方570kmの地点)で試料を採取し,日本に持ち帰った.このためのエティオピア滞在は他の研究活動を含めおよそ1ヶ月を要した.そしてこの土の予備的な基礎試験;すなわちアッターベルグ限界試験,三軸圧縮試験,透水試験,締固試験等を実施した.さらにある程度のコラプス試験を実施したが,まだ完全には終了していない. 4.新潟市で開催された地盤工学会及び北海道で開催された農業土木学会に参加し,研究発表を行った. 5.京都大学防災研究所の年次学術報告に研究報告を行い,更に同趣旨の研究成果を防災研究所のポスターセッションで公表した.
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Research Products
(2 results)