2004 Fiscal Year Annual Research Report
廃棄物および廃水の処理方法の取捨選択を目的としたライフサイクルアセスメント(LCA)
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04F04156
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Research Institution | The University of Tokyo |
Host Researcher |
藤田 豊久 東京大学, 人工物工学研究センター, 教授
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Foreign Research Fellow |
DODBIBA GJERGJ 東京大学, 人工物工学研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | LCA / 廃棄物 / 廃テレビ / プラスチック / リサイクル / 焼却 / 廃水処理 / 選別 |
Research Abstract |
本年は、LCA手法のより簡便な計算手法の構築を第一の目的とし、ついで廃棄物の取り扱い方法についてLCAによる環境への影響を調査した。また、廃水処理方法の比較は、各種旧廃止鉱山廃水の各種処理方法によるデータを採取した。まず、廃棄テレビから回収された廃プラスチックを焼却して熱回収する場合と、開発した選別方式を用いてマテリアルリサイクルする場合とを比較し、LCAを用いて環境への影響を調査した。テレビで使用されている廃プラスチックにはPS,PVC,PEがある。各種プラスチックの生産工程に関するデータはJEMAIのデータベースを利用した。ついで、各種プラスチックを第1段で帯電選別、第2段で空気テーブルを用いた比重選別で分離する場合、混合物の選別における電力量、回収率、品位のデータから環境影響評価を行った。一方、PS,PVC,PEを焼却し、サーマルリサイクルする場合、各種プラスチックの重量当たりのエネルギー、CO_2排出量等から環境影響評価を行った。環境影響評価には、エネルギー消費、資源消費、地球温暖化係数を含む。集配されたプラスチックの処理においてサーマルリサイクルのほうが、マテリアルリサイクルよりも環境負荷が大きいことが示された。今後、プラスチックのリサイクル回数を含めて検討する予定である。また、各種選別方式、廃水処理方式の採用比較の手段も含めてLCAの利用を考察する。
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