2004 Fiscal Year Annual Research Report
植物と微生物における「アルドキシム-ニトリル経路」に関する研究
Project/Area Number |
04F04157
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
浅野 泰久 富山県立大学, 工学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NANDA Samik 富山県立大学, 工学部, 外国人特別研究員
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Keywords | ヒドロキシニトリラーゼ / Eribotrya japonica / Passiflora edulis / Baliospermum montanum |
Research Abstract |
各種の植物由来の新しいヒドロキシニトリラーゼをHPLCを用いる活性検出法を用いて単離した。ヒドロキシニトリラーゼは、一般的には4種類の酵素を総合的に称する用語である(EC-Number: 4.1.2.10; 4.1.2.11; 4.1.2.37; 4.1.2.39)。本酵素はアルデヒドやケトンを基質として、エナンチオ選択的にシアンを付加する。我々は、まずアーモンド由来の既知のヒドロキシニトリラーゼを精製し、pH=4.0の条件でHPLCを用いる新しいヒドロキシニトリラーゼの活性検出法を開発した。本法を用いると、植物抽出物のような着色サンプルでも定量に影響を受けない。また生成物の光学活性が一度に検定でき極めて有効である。新しいHPLC法を用いて、新規な(R)-ヒドロキシニトリラーゼ活性をEribotrya japonica(びわ、family : Rosaceae)の種子、Passiflora edulis(パッションフルーツ、family : Passifloraceae)の葉および種子に見出した。また、(S)-ヒドロキシニトリラーゼをBaliospermum montanum (family : Euphorbiaceae)の葉に見出した。これらはいずれも新しい発見である。多数の脂肪族および芳香族のアルデヒドやケトン基質について、シアノヒドリンの標品を化学合成し、さらにそれぞれについて検量線を作成して、酵素反応の定量を可能にした。
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Research Products
(7 results)