2004 Fiscal Year Annual Research Report
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04F04214
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
古在 豊樹 千葉大学, 園芸学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ABDEL-GHANY Ahmed Mahmoud 千葉大学, 園芸学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 細霧冷房温室 / エネルギー収支 / 水収支 / 自然換気型 / 温湿度制御 / 閉鎖型植物生産施設 / シミュレーション / 水噴霧量 |
Research Abstract |
夏期の高温時における温室内気温を定価させる目的で細霧を発生する方法が日本などで普及している。しかし、この細霧冷房温室のエネルギーおよび水収支を理論的に定式化して、シミュレーションなどにより解析した研究例は見当たらない。そこで、本研究では、細霧冷房温室におけるエネルギーおよび水収支を理論的に定式化して、シミュレーションにより解析し、その結果を実験と比較し、任意の条件下における最適な細霧冷房方法を見出すことを目的とする。 平成16年度は自然換気型の細霧冷房温室におけるエネルギーおよび水収支の動的モデルを構築した。そしてこのモデルを用いたシミュレーションにより、細霧冷房における水噴霧量、噴霧間隔、自然換気回数などにより温室内の温湿度2次元分布がどのように影響されるかが明らかになりつつある。合わせて、細霧冷房により温湿度制御した場合の、制御性、電気エネルギーコスト、水使用量を、人工光利用の閉鎖型植物生産施設におけるそれらと比較し、両者の得失を明らかにするために、また、シミュレーション結果の妥当性を検証するためにも実物の細霧冷房温室を用いて実測を始めた。 今年度の実験は開始からまだ7ヶ月程度であり、現在、測定データの収集が完了した段階であるので、現在は、それらデータを整理して解析する段階に入ったばかりである。興味深いデータが得られているので、17年度には、数編の英語論文をランクの高い学術誌に投稿できる予定である。
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