2004 Fiscal Year Annual Research Report
時期及び部位特異的発現制御トランスジェニッタマウス法によるKIF17の機能
Project/Area Number |
04F04223
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
廣川 信隆 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WONG WING CHUEN RICHARD 東京大学, 大学院・医学系研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | KIF17 / トランスジェニッタマウス / 細胞生物 / CaMKII / regulation / degradation |
Research Abstract |
神経細胞においてタンパク質の多くは細胞体において合成され、その後機能を果たす局所に運ばれなければならない。この機構を解明することは細胞生物学における非常に重要な課題である。私はそのための有力な方法のひとつとして、トランスジェニッタマウス法を用いて変異マウスを作製し、得られたマウスを細胞生物的手法によって解析している。 KIF17トランスジェニッタマウスは学習、記憶の行動解析試験において野生種の移転型のマウスに比べ優位の成績をおさめることが分かった。私は以上の研究成果に関してすでに学術雑誌(Wong et al. 2002 PNAS)に論文を発表した。 あれから、私はその研究の延長としてKIF17の制御を中心に研究を行ってきた。私は、NMRの手法を利用し、KIF17のエンドがα-helixというものによって構成されたこと、また、その他のKIFsにも以上の特徴を持つことを発見した。さらに、私の研究においてもうひとつ最も重要な発見があった。それはKIF17がCAMK IIを通じてMint IとCargo complexを(release)リリースしていること。現在、私は以上の研究成果を原稿にし、投稿する作業を行っている。 また、Cargo complexをリリースした後にKIF17はどうなるのか?KIF17のdegradationはどうなるのか、私はこれらKIF17マウスを用いて解析し、論文投稿準備中。
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