2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジア諸国で分離されたMRSA及びMRC-NSの分子疫学的解析
Project/Area Number |
04F04228
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
平松 啓一 順天堂大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MA X 順天堂大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | MRSA / Panton Valentine Leucocidin / SCCmec / multiplex-PCR |
Research Abstract |
MRSAの持つメチシリン耐性を規定する遺伝因子であるstaphylococcal cassette chromosome mecには、幾つかのアロタイプが存在する。SCCmecのタイプはccr遺伝子複合体とmec遺伝子複合体とで決定するべきであるという我々の主張は世界に受けいられているが、我々の方法の欠点は数種類のプライマーセットを使用しなければならず、とても煩雑な点であった。この問題の解決を目指して、multiplex-PCRの構築に取り組み、一度のPCRでSCCmecの二つの構成要素であるmecA gene complexとccr gene complexをmultiplex-PCRで同定し、type-I SCCmec,type-II SCCmec,type-III SCCmec,typeIV SCCmecを判別できる方法を完成した。現在さらにtype-V SCCmec及びtype-II,type-IV SCCmecのサブタイプを決定するPCRを開発中である。またウルグアイの2病院から分離された市中由来のMRSAを解析し、それらの株が強毒な毒素であるPanton Valentine Leucocidinを産生し、type-IVSCCmecを持つMRSAであること、これらのC-MRSA株は米国で流行している強毒株とはgenotypeもSCCmecのタイプも全く異なるものであることを明らかにした。これに関する論文をウルグアイの研究者と共著で作成し現在Emerging Infectious Diseasesに投稿中である。
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Research Products
(1 results)