2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04F04249
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
西田 輝夫 山口大学, 医学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LU Ying 山口大学, 医学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 角膜潰瘍 / 角膜実質細胞 / コラーゲン / MMP / 好中球 / トリプトライド / デキサメサゾン / ケモカイン |
Research Abstract |
1 I型コラーゲンゲル内で三次元的に培養したウサギ角膜実質細胞に,IL-1およびNF-κB阻害剤であるsulfasalazineを添加して培養した。培養上清中のヒドロキシプロリンを定量することにより,コラーゲン分解活性を算出した。また,MMPsの発現はImmunoblot法およびreal time PCR法により解析した。IL-1により有意に亢進した角膜実質細胞によるコラーゲンゲル分解は,sulfasalazineの添加によって濃度依存的に抑制された。sulfasalazineはMMPの産生および活性化を抑制することによって,角膜実質細胞によるコラーゲン分解を抑制することが明らかとなった。IL-1の作用機序として,角膜実質細胞のNF-κBの活性化が関与する。 2 角膜実質細胞に,グラム陰性菌の膜成分であるlipopolysaccharide(LPS)およびステロイド剤や,トリプトライドを添加して培養した。角膜実質細胞から発現されるサイトカインやケモカインの濃度をELISA法およびマルチプレックス分析システムで測定した。real-time PCR法を用いてケモカインや接着分子のmRNAの発現を比較検討する。グラム陰性菌の膜成分であるlipopolysaccharide(LPS)により有意に亢進した角膜実質細胞から発現されるIL-6,G-CSF, MCP-1,IL-8およびICAM-1は,トリプトライドおよびデキサメサゾンの添加によって濃度依存的に抑制された。その作用機序として,角膜実質細胞のNF-κB活性を抑制し,サイトカイン、ケモカインおよび接着分子の発現を抑制することが示された。
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Research Products
(3 results)