2005 Fiscal Year Annual Research Report
シムビオテック(共生的)コミットメントからみる日本組織のコミットメント構造に対する統計的な分析
Project/Area Number |
04F04271
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
吉田 猛 名古屋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SAMARAKOON M.P.S. 名古屋大学, 大学院経済学研究科, 外国人特別研究員
|
Keywords | コミットメント / 人的資源管理 / 日本企業 / スリランカ / 組織 / 国際比較調査 |
Research Abstract |
本年度は,第一の研究の目的を理論的研究の成果の国際学会での発表とし,そのための準備を行い3月に国際学会での発表を実施した.第二の目的は,本格的な実証的研究のために質問票調査の枠組みづくりを行うことであった.本年度後半にはその枠組みの設計を終了することができた.これらが主たる研究実績となる.詳細は以下の通りである. まず,理論的な研究は前年度に続き,研究に関連する人的資源論と経営組織論の資料収集を行った.そして,国際学会での理論的研究の発表であるが,3月にスリランカで開催されたビジネス研究に関する国際学会において研究分担者とともに報告を行った.当学会は毎年同地で開催され,南アジアのビジネス研究者や経済学関係の研究者が多数参加しているが,その中で報告の関する質疑応答を通じて,南アジア地域の経営学および人的管理論の研究者に対して,われわれが提示するシンバイオテックコミットメント理論を理解してもらえるように努めた.また,同地のビジネススクールに在籍する社会人大学院生との交流を通じて,実証研究を受け入れてくれる企業の紹介を依頼した. 次いで,実証研究においては日本語および英語の質問票を今年度で完成させた.今年度末に日本での調査を行い,データを集め分析する予定であったが,受け入れ企業の事情により,来年度早々に行うことで現在調整を行っている.また,三月の国際学会の際に,質問票調査ではないが,スリランカと台湾で,質問票調査の趣旨を活かして聞き取り調査を行うことにして,シンバイオコミットメントの実践的な意義に関する確認を行うことにしている.特にスリランカでは,日本企業の調査と比較対照できるデータを集める地域となっているため,共同研究者によって質的に深い調査を実施した.
|