2005 Fiscal Year Annual Research Report
消費者の品質知覚に及ぼす各種製造国情報の影響に関する研究
Project/Area Number |
04F04272
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Research Institution | Yokohama National University |
Host Researcher |
阿部 周造 横浜国立大学, 経営学部, 教授
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Foreign Research Fellow |
CHOWDHURY M.H.K 横浜国立大学, 経営学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 消費者行動 / マーケティング / 製造国情報 |
Research Abstract |
初年度に予備的に収集したデータに基づき製造国情報の品質知覚に及ぼす影響を分析した結果を2本の論文にまとめて国際学会で発表した。一つはマレイシアで開催のThe 6^<th> Asian Academy of Management Conferenceで発表の論文"The Effects of Country of Design, Country of Assembly, and Country of Parts on Consumers Quality Perceptions and Purchase Intentions"で、製造国情報のうち、製品デザイン国、製品組立て国、部品製造国の3種の情報が混在する場合にそれが消費者の品質知覚にどう影響するかを、ビデオカメラ、テレビを対象製品として、日本、中国、バングラデシュの3国を用いた6つの組み合わせの情報として消費者に提示することで分析したものである。138人のバングラデシュの学生を対象とした実験的データの分析から、理論的に考えられる製品テザイン国情報が決定的な役割を果たすモデルよりも、製品組立て国が決定的な役割を果たすモデルの方が、あてはまりが良いという結果を得た。もう一つはメキシコで開催の1^<st> ACR Latin American Conferenceで発表の論文"Consumer Perceptions of Value in a Developing Country"でカメラとテレビを対象製品として製造国情報とブランドネームのどちらが消費者の製品価値知覚により大きな役割をするかを消費者の有する製品知識のレベルとの関連で分析したものである。303名のバングラデシュの消費者データを分析した結果、ブランドがグローバルかローカルかの差は製造国が先進国か途上国かの差よりも大きな影響を持つとの結果を得た。 さらに17年度は各種製造国情報の影響を識別するためのモデルを構築し、バングラデシュで学生を対象に約720票のデータを収集した。データは分析中である。
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